「毎日あげるごはんだから、少しでも体に良いものを選びたい」 「スーパーやホームセンターで買える市販品は、添加物や原材料が不安……」
大切な家族である愛猫の健康を守るために、最も重要なのが毎日の食事選びです。しかし、市販のキャットフードには、人間用では禁止されている添加物が使われていたり、中身が不透明な「肉類」が主原料だったりするものも少なくありません。
一方で、最近では市販ルートでも「プレミアムフード」に匹敵する品質を保ち、安全性に徹底してこだわった製品が増えています。
この記事では、ペット栄養管理士の視点を踏まえ、市販で手に入るキャットフードの安全性を徹底比較。原材料の透明性、添加物の有無、栄養バランスを基準に、本当に安心して与えられるランキングを作成しました。
あわせて、パッケージの裏面を見るだけで「避けるべきフード」を見抜くポイントも詳しく解説します。
もくじ
市販キャットフードの安全性を見極める「3つの鉄則」
スーパーやドラッグストアで並んでいる膨大な種類の中から、安全なものを見つけ出すのは至難の業です。まずは、絶対に外せない3つのチェックポイントを整理しましょう。
1. 原材料の「名称」が具体的に記載されているか
安全なフードは、原材料の1番目に「鶏肉(チキン)」「サーモン」など、具体的な名称が書かれています。
一方で注意が必要なのは、**「肉類」「家禽ミール」「動物性油脂」**といった曖昧な表現です。これらは、何の動物のどの部位が使われているか分からず、品質にばらつきがある可能性が高いからです。
主原料が穀物(トウモロコシや小麦)ではなく、肉や魚であることも、肉食動物である猫には欠かせない条件です。
2. 避けるべき「人工添加物」が含まれていないか
市販フードのなかには、長期的な摂取による健康被害が懸念される添加物が含まれている場合があります。
特に、以下の成分は注意が必要です。
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酸化防止剤: BHA、BHT、エトキシキン(天然由来のビタミンEやローズマリー抽出物なら安全)
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着色料: 赤色102号、青色2号などの合成着色料(猫は色で判断しないため、不要な成分)
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発色剤・保存料: 亜硝酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム
「猫にとって不要なものは入れない」という姿勢のメーカーを選ぶことが、安全への第一歩です。
3. 「総合栄養食」の表記と産地の透明性
基本の食事として与えるなら、必ず「総合栄養食」と記載されたものを選んでください。
また、原材料の産地や製造工場の品質管理(HACCPやISO取得など)が公開されているブランドは、トラブル時の対応や安全性への意識が非常に高いと言えます。
市販の安全なキャットフード比較一覧表
まずは、市販(店舗または公式通販)で購入可能で、安全基準をクリアした主要ブランドを比較しました。
この表からわかるように、市販品であっても**「人工添加物不使用」かつ「肉・魚が主原料」**の製品は確実に存在します。
キャットフード安全ランキング【市販・通販併用版】
市販で手に入れやすく、かつ安全性が極めて高いフードをランキング形式で紹介します。
第1位:ニュートロ シュプレモ(Nutro Supremo)
市販で購入できるキャットフードの中で、最高峰の安全性と美味しさを兼ね備えているのが「ニュートロ シュプレモ」です。
安全性のポイント ニュートロは「ナチュラルフード」の先駆け的存在であり、合成酸化防止剤や着色料を一切使用していません。 15種類以上の厳選された自然素材をホリスティックにブレンドしており、原材料の質が極めて高いのが特徴です。
こんな飼主さんにおすすめ
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市販で買える範囲で、最もプレミアムな質を求めたい
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愛猫の毛並みや皮膚の健康を維持したい
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人工的なものを一切排除した食事を与えたい
第2位:ピュリナ ワン(PURINA ONE)
「安すぎるのは不安だけど、高すぎると続けられない」という飼い主さんに最適な、コストパフォーマンスと安全性のバランスが最も優れたフードです。
安全性のポイント ネスレという世界的企業が持つ膨大なデータに基づき、猫の健康に必要な栄養を精密に設計。合成着色料や香料は不使用で、新鮮なチキンやサーモンが主原料です。スーパーやドラッグストアでの取り扱いが多く、入手しやすいのも大きなメリットです。
こんな飼主さんにおすすめ
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家計に優しく、かつ安全なフードを選びたい
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どこでも買える利便性を重視している
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下部尿路の健康など、特定の悩みに対応させたい
第3位:ヒルズ サイエンス・ダイエット
世界中の獣医師が推奨するブランドとして知られ、臨床栄養学に基づいた極めて高い安全性を誇ります。
安全性のポイント ヒルズは自社の研究施設で厳格な給与試験を行っており、その安全性は折り紙付きです。原材料は厳選された高品質なもののみを使用し、保存料も天然由来成分を使用。**「長生きするための食事」**として、年齢に合わせた細かなラインナップが揃っています。
こんな飼主さんにおすすめ
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獣医師が勧める信頼できるブランドを選びたい
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愛猫の年齢(シニアなど)に合わせた最適な栄養を与えたい
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品質管理が徹底されている大メーカーを好む
第4位:ユニ・チャーム フィジカライフ
日本の大手メーカー、ユニ・チャームが本気で「筋肉と健康維持」を考えて開発した、市販フードの新定番です。
安全性のポイント 第1原材料にチキンを使用し、高タンパク設計にすることで猫本来の食生活に近づけています。日本の住宅環境で暮らす猫(運動不足になりがち)の健康を考慮し、着色料不使用。 国産メーカーならではの安心感と、最新の栄養学が融合しています。
こんな飼主さんにおすすめ
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国産の安心感を重視したい
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室内飼い猫の運動不足や肥満が気になる
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小分けパックで常に新鮮な状態で与えたい
「安全ではない」キャットフードを避けるための裏側
ランキング外の製品を選ぶ際、パッケージを見て**「これだけは避けてほしい」というNGサイン**を詳しく解説します。
1. 激安フードの落とし穴
1kgあたり数百円という驚異的な安さで売られているフードには、必ず理由があります。コストを抑えるために、**「4Dミート(死んだ、病気の、死にかけの、障害のある動物の肉)」**や、人間が食べられないような産業廃棄物に近い肉副産物が使われているリスクを否定できません。
2. 彩り豊かな「着色料」
ピンクや緑の粒が混ざったカラフルなフードは、飼い主の目には美味しそうに見えますが、猫にとっては全く無意味です。
猫は視覚よりも嗅覚で食べ物を判断するため、着色料はただの「不要な化学物質」でしかありません。赤色102号などの合成着色料は、アレルギーや健康不安の原因になることもあるため、茶色一色の自然なフードを選びましょう。
3. 強すぎる香料と調味料
食いつきを良くするために、油分を吹き付けたり(オイルコーティング)、強い香料や塩分を足しているフードも要注意です。これらは**「添加物中毒」**のような状態を引き起こし、より安全なフードへの切り替えを困難にしてしまいます。
よくある質問
Q:国産と外国産、どちらのキャットフードが安全ですか?
A:一概にどちらとは言えませんが、「安全基準」の厳しさでは欧米(特に欧州)が先行しています。
ヨーロッパ(FEDIAF基準)やアメリカ(AAFCO基準)は、原材料の定義や添加物の制限が非常に厳格です。
一方で、日本国内で製造されるフードは「輸送時の劣化リスクが低い」というメリットがあります。産地だけで判断せず、原材料の具体的な名称と添加物の有無で判断することが重要です。
Q:グレインフリー(穀物不使用)は絶対に必要ですか?
A:全ての猫に必須ではありませんが、穀物アレルギーがある猫や消化器が弱い猫には推奨されます。
猫は本来肉食なので、トウモロコシや小麦の消化が苦手です。
ただし、最近の高品質な市販フードは穀物をアルファ化(加熱調理)して消化しやすくしているため、主原料が肉であれば、少量含まれている分には問題ないケースがほとんどです。
Q:無添加フードは保存が効かないのでは?
A:人工保存料を使わない代わりに、ビタミンE(ミックストコフェロール)やローズマリー抽出物などの天然由来成分で酸化を防いでいます。
これらは安全ですが、人工成分ほどの強力な保存力はありません。
そのため、無添加フードを選ぶ際は「1ヶ月以内に使い切れるサイズ」を購入し、冷暗所で保管することが大切です。
Q:市販の安価なフードから高級フードに変える際の注意点は?
A:急に変えると警戒して食べなかったり、お腹を壊したりすることがあります。
今のフードに新しいフードを1割ずつ混ぜ、1週間から10日かけて徐々に比率を増やしていくのが鉄則です。
安全なフードは香料が控えめなことが多いため、最初は食いつきが落ちるように見えても、少しずつ慣らしてあげましょう。
まとめ
猫は自分でごはんを選べません。今使っているフードのパッケージを一度裏返して、この記事で紹介したチェックリストと照らし合わせてみてください。毎日の食事をほんの少し見直すことが、愛猫と1日でも長く一緒に過ごすための、最も確実で愛情深い投資になります。


























市販キャットフード選びは「肉・魚の名前が具体的か」「不要な添加物がないか」が最優先
ランキング1位の「ニュートロ シュプレモ」は、市販で買える安全フードの決定版
「ピュリナ ワン」や「ヒルズ」は、大手ならではの科学的根拠と安全性が強み
着色料で彩られたフードや、極端に安いフードは避けるのが賢明
愛猫の健康は、飼い主さんがパッケージの裏側を正しく読み取る力にかかっている