淡路島は、愛犬家にとって日本国内でも屈指の「ドッグフレンドリーな島」として知られています。
神戸や大阪から明石海峡大橋を渡ってすぐというアクセスの良さに加え、豊かな自然、新鮮な食材、そして何より愛犬と一緒に過ごせる施設が劇的に増えているからです。
しかし、いざ旅行を計画しようとすると「うちの犬のサイズでも泊まれるのか」「食事のときはどうすればいいのか」「ドッグランは付いているのか」など、気になる点は尽きません。
愛犬との旅行は、事前の情報収集が成功の9割を握ると言っても過言ではないでしょう。
本記事では、淡路島で愛犬と泊まれる宿の選び方から、おすすめの観光スポット、知っておくべきマナーまで、あなたの旅が最高のものになるよう詳しく解説します。
もくじ
淡路島が愛犬との旅行に最適な3つの理由
なぜ、これほどまでに多くの飼い主が淡路島を目指すのでしょうか。そこには、他の観光地にはない淡路島ならではの魅力があります。
まず第一に、圧倒的な開放感と自然環境です。淡路島には海沿いのカフェや広大な公園が多く、リードを付けて散歩するだけでも愛犬にとっては素晴らしい刺激になります。
都会の喧騒を離れ、波の音を聞きながら愛犬と歩く時間は、日々のストレスを忘れさせてくれるでしょう。
第二に、「一棟貸しヴィラ」の充実度です。近年、淡路島ではプライベート感を重視した一棟貸しの宿泊施設が急増しています。
これらは他の宿泊客との接触が少なく、愛犬が吠えてしまうことを心配する飼い主にとっても、精神的に非常に楽な選択肢となります。
第三に、愛犬同伴OKの飲食店が非常に多い点です。テラス席だけでなく、店内の一部をペット可としているカフェや、愛犬専用のメニューを用意しているレストランも珍しくありません。
「食事の間、愛犬を車内に待たせる」という心苦しい思いをせずに済むのが、淡路島最大のメリットです。
【エリア別】愛犬と泊まれるおすすめ宿泊施設
淡路島は大きく「北部(岩屋・淡路・東浦)」「中部(洲本・一宮)」「南部(南あわじ)」の3つのエリアに分けられます。
それぞれのエリアで、愛犬と泊まれる特色ある宿を厳選してご紹介します。
淡路島北部エリア(神戸・大阪から好アクセス)
淡路島北部エリアは、明石海峡大橋を渡ってすぐの場所に位置し、移動時間を短縮したい方に最適です。最新のラグジュアリーな施設が集中しているエリアでもあります。
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GRAND CHARIOT 北斗七星135°(グランシャリオ)
ニジゲンノモリ内にあるグランピング施設です。「コクーン(繭)」と呼ばれる独立型の客室があり、ペット同伴可能な客室も用意されています。
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Lazy Inn.(レイジーイン)
「何もしない贅沢」をコンセプトにしたヴィラ。全棟が独立しており、テラスで愛犬と食事を楽しむことができます。
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SolaVilla(そらヴィラ) 海域の露天風呂付客室
全室オーシャンフロントのプライベートヴィラ。ドッグテラスが付いた客室があり、愛犬と一緒に海を眺めながら過ごせます。
淡路島中部エリア(温泉と城下町の風情)
中部エリアは洲本市を中心とした温泉街が広がります。老舗旅館がペット専用の離れを用意しているケースもあり、落ち着いた滞在が可能です。
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ホテルニューアワジ(別邸 あわじ浜離宮)
淡路島を代表するホテルグループの中でも、ペット専用の客室「ドッグフレンドリールーム」を備えています。専用ドッグランも併設されており、至れり尽くせりのサービスが魅力です。
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海のホテル 島花
マリーナに面したカジュアルなリゾートホテル。ドッグフレンドリーヴィラや、愛犬と一緒に乗れる専用ボートなど、アクティブ派に嬉しい仕掛けが満載です。
淡路島南部エリア(大自然と鳴門の渦潮)
南部エリアは、鳴門海峡を望むダイナミックな景観が特徴です。広大な敷地を持つ施設が多く、大型犬と一緒にゆったり過ごしたい方におすすめです。
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慶野松原荘
日本の夕陽百選にも選ばれた慶野松原のすぐそばにある施設。ペット専用棟があり、松林の中を愛犬と散歩するのは格別の体験です。
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カリコリゾート
広大な敷地内にドッグドラン、プール、カフェなどが併設された複合施設。宿泊だけでなく、1日中愛犬と遊べる場所として人気です。
宿泊施設選びで失敗しないための比較表
愛犬のサイズや重視するポイントによって、最適な宿は異なります。以下の表で、主要な施設の特性を整理しました。
宿泊施設の特徴と対応状況の比較
| 施設名 | 主要エリア | 大型犬 | ドッグラン | 特徴・強み |
| グランシャリオ | 北部 | 要確認 | なし(敷地内散歩可) | 星空と夜景が美しいラグジュアリー空間 |
| Lazy Inn. | 北部 | 可 | あり(各棟テラス) | プライベート感重視のおしゃれなヴィラ |
| そらヴィラ | 北部 | 可 | あり(一部客室) | 圧倒的なオーシャンビューと最新設備 |
| ホテルニューアワジ | 中部 | 不可 | あり(共有) | 高品質な温泉と行き届いたサービス |
| 海のホテル 島花 | 中部 | 可 | あり(共有) | マリーナ隣接で開放的なアクティビティ |
| カリコリゾート | 南部 | 可 | あり(大規模) | 写真映えするスポットと充実した遊び場 |
上記の表を参考に、愛犬が最もリラックスできる環境がどこかを基準に選んでみてください。
特に大型犬を連れている場合は、事前に受け入れ可能な頭数やサイズを電話等で再確認することをお勧めします。
愛犬と楽しむ!淡路島観光・グルメスポット
宿が決まったら、次は滞在中のスケジュールです。淡路島には、愛犬を連れて行ける魅力的なスポットが点在しています。
絶景を楽しむ公園・自然スポット
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あわじ花さじき
四季折々の花々が咲き誇る広大な公園です。リードを着用していれば愛犬と一緒に散歩が可能で、展望台からの景色は圧巻です。
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国営明石海峡公園
非常に広く整備された公園で、愛犬との散歩に最適です。季節ごとの大規模な花壇は、写真撮影のスポットとしても人気です。
愛犬と食事ができるカフェ・レストラン
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miele(ミエーレ)
淡路島北部の海沿いにあるカフェ。テラス席で愛犬と一緒に、名物のしらすピッツァや淡路牛バーガーを楽しめます。
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のじまスコーラ
廃校をリノベーションした複合施設。カフェのテラス席がペット可となっており、愛犬用メニューも充実しています。
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クラフトサーカス
夕陽が美しい海沿いのマーケット。ドッグテラス席が非常に広く、大型犬でもゆったり過ごせるのが特徴です。
愛犬との旅行で必須の持ち物とマナー
楽しい旅にするためには、飼い主としての責任とマナーを守ることが不可欠です。
淡路島の施設を今後も愛犬たちが利用し続けられるよう、以下の準備を怠らないようにしましょう。
必ず持参すべき重要書類とアイテム
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狂犬病・混合ワクチンの接種証明書(コピー可)
多くの宿泊施設やドッグランで提示を求められます。スマートフォンの写真に保存しておくと便利ですが、原本のコピーを持参するのが最も確実です。
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マナーベルト・マナーパンツ
客室内の汚損を防ぐために着用を義務付けている宿が多いです。普段は失敗しない子でも、慣れない環境では粗相をしてしまう可能性があるため、必ず用意しましょう。
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普段食べているフードと食器
環境が変わると食欲が落ちる子がいます。食べ慣れたフードを持参し、安心させてあげてください。
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粘着ローラー・消臭スプレー
施設側で用意されていることも多いですが、チェックアウト前に抜け毛を掃除するのが最低限のマナーです。
施設内での注意点
公共の場では必ずリードを短く持ち、他の宿泊客や観光客に配慮しましょう。特に淡路島は、犬が苦手な観光客も訪れる人気スポットです。
「愛犬家はマナーが良い」と思われる行動を心がけることが、巡り巡って愛犬との旅行のしやすさにつながります。
よくある質問
淡路島への愛犬同伴旅行に関して、よく寄せられる疑問にお答えします。
Q:大型犬でも泊まれる宿は少ないですか?
A:以前に比べると、大型犬を受け入れている宿は非常に増えています。特に「一棟貸しヴィラ」や「グランピング施設」は、サイズ制限を設けていないケースが多いです。一方で、旅館タイプの施設では「中型犬まで」と制限されていることがあるため、予約前に必ず各施設の公式HPで詳細を確認してください。
Q:愛犬が夜中に吠えてしまわないか心配です。
A:環境の変化に敏感な子の場合、隣室の音が気になるホテルタイプよりも、独立した建物であるヴィラタイプを選ぶことを強くお勧めします。また、普段使っている毛布やベッドを持参することで、愛犬が「自分の居場所」だと認識し、落ち着きやすくなります。
Q:急に愛犬の体調が悪くなった場合、どうすればいいですか?
A:淡路島内にはいくつか動物病院がありますが、夜間対応が可能な病院は限られています。万が一に備え、宿泊先から最も近い動物病院の場所と連絡先を、あらかじめメモしておくと安心です。特に洲本市周辺には複数の病院が集まっています。
まとめ
淡路島は、愛犬と一緒に素晴らしい景色を眺め、美味しい食事を楽しみ、贅沢な宿でくつろげる、日本でも有数のドッグフレンドリーなエリアです。
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アクセスの良さと豊かな自然が、愛犬との旅行に最適。
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一棟貸しヴィラなら、周囲に気兼ねなくプライベートな時間を過ごせる。
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愛犬同伴OKのカフェや公園が充実しており、滞在中の選択肢が多い。
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ワクチン証明書やマナーベルトなど、事前の準備が成功の鍵。
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万が一の時のために、動物病院の確認をしておくと安心。
愛犬との時間は、私たち飼い主にとって何物にも代えがたい宝物です。淡路島という最高の舞台で、愛犬と一緒に新しい思い出の1ページを刻んでみてはいかがでしょうか。
しっかりと準備を整えれば、そこには愛犬の輝く笑顔と、心からリフレッシュできる特別な休日が待っているはずです。



























