LINEを使って大切な人や友だちに動画を送ろうとしたとき、途中で動画が切れてしまったり、送信エラーになって困った経験はありませんか。
実は、LINEの標準的なトーク送信機能には
「動画は5分まで」
という明確な制限が存在します。
発表会や結婚式の動画、旅の思い出など、5分を超える動画をそのまま送ろうとすると、自動的に5分でカットされるか、送信自体が拒否されてしまうのです。
しかし、2026年現在、この「5分の壁」を突破する方法はいくつか確立されています。
スマートフォンの性能が向上し、4Kなどの高画質動画を日常的に撮影するようになった今、正しい送り方を知っておくことは、スムーズなコミュニケーションに欠かせません。
この記事では、iPhoneやAndroidといったデバイスごとの具体的な手順から、画質を一切落とさずに共有する最新のクラウド活用術までを詳しく解説します。
もくじ
LINEで動画が送れない?「5分の壁」と基本制限
まず最初に、なぜ5分以上の動画を送ることができないのか、LINEの仕様について正しく理解しておきましょう。
LINEのトーク画面から写真や動画を選択して送る際、システム上では自動的に「圧縮」と「トリミング」が行われます。これは、LINE側のサーバー負荷を軽減し、受信側のデータ通信量を抑えるための仕様です。
動画の時間制限は「1秒」の超過も許されない
LINEで直接送れる動画の長さは、正確に5分以内(300秒以内)と決められています。これを超えると、アプリは自動的に「動画の冒頭から5分間だけ」を切り出して送信しようとします。
もし、あなたが6分の動画を送った場合、相手に届くのはクライマックスの1分が切り捨てられた、不完全な動画になってしまうのです。この仕様を知らずに「送れたつもり」でいると、相手とのコミュニケーションにズレが生じてしまいます。
容量(ファイルサイズ)の制限について
意外と知られていないのが、容量の制限です。以前は「300MBまで」といった基準がありましたが、現在のLINEでは容量による送信拒否は少なくなっています。
ただし、容量が大きすぎると(目安として1GB以上)、送信に極端に時間がかかったり、アプリがクラッシュしたりする原因になります。また、高画質な動画ほどLINE側で強力な圧縮がかかるため、「せっかくの綺麗な動画がガビガビの低画質になる」という問題も発生します。
以下の表に、LINEの標準機能における制限をまとめました。
動画送信の標準仕様(トークルーム経由)
| 項目 | 内容・制限 | 影響 |
| 動画の長さ | 最大5分まで | 5分を超えると自動カット、またはエラー |
| ファイル容量 | 明確な制限はないが1GB以上は不安定 | 通信環境によって送信失敗のリスク増 |
| 画質 | 強制的に圧縮される | オリジナルの美しさが損なわれる |
| 保存期間 | 送信から一定期間(数週間程度) | 期間を過ぎると再生・保存が不可能に |
このように、標準機能だけで長尺動画を共有するのは、「大切な思い出を届ける」という目的においては不十分だと言わざるを得ません。
【iPhone】5分以上の動画をそのまま送る手順
iPhoneユーザーであれば、特別なアプリをダウンロードすることなく、標準の「写真」アプリとLINEの連携機能を使うことで、5分以上の動画を「ファイル」として送信することが可能です。
この方法を使えば、LINEの動画時間制限を受けずに、長尺の動画を相手に届けることができます。
「共有」ボタンからLINEを選択する方法
iPhoneの「写真」アプリに保存されている動画を、LINEのトークルームに直接流し込む手順です。
- iPhoneの「写真」アプリを開き、送りたい5分以上の動画を選択します。
- 画面左下にある「共有アイコン(上矢印のマーク)」をタップします。
- 共有先のアプリ一覧から「LINE」を選択します。
- 送信したい相手(トークルーム)を選んで、右上の「送信」をタップします。
このとき、LINE側が「動画」としてではなく「データファイル」として処理を行うため、5分という制限を回避できるケースが多いです。ただし、OSのバージョンや動画のコーデックによっては制限がかかることもあるため、送信後に相手側で全編再生できるか確認してもらいましょう。
ファイルアプリを経由して送信する
より確実に「ファイル」として送りたい場合は、一度動画をiPhoneの「ファイル」アプリに保存してから送るのがおすすめです。
- 「写真」アプリで動画を選び、共有メニューから「ファイルに保存」を選択します。
- LINEを開き、送りたい相手とのトークルームで左下の「+」ボタンをタップします。
- メニューから「ファイル」を選択し、先ほど保存した動画を選びます。
この方法のメリットは、LINEが動画を「動画コンテンツ」としてではなく「一般的なドキュメントファイル」として扱う点にあります。そのため、LINE側の自動圧縮を回避しやすく、高画質な状態で届けることができます。
ただし、受け取った相手は動画を一度デバイスにダウンロードしてから再生する必要があるため、相手のストレージ容量にも配慮が必要です。
【Android】「ファイル機能」で長い動画を共有する方法
Androidスマートフォンの場合も、iPhoneと同様に「動画」として送るのではなく、LINEの「ファイル」送信機能を利用するのが最も手軽な回避策です。
LINEトーク内の「ファイル」メニューを活用する
Android版のLINEアプリには、フォルダ内のデータを直接参照して送信する機能が備わっています。
- LINEのトークルームを開き、画面左下の「+」をタップします。
- メニューの中から「ファイル」を選択します。
- スマートフォンの内部ストレージが表示されるので、動画が保存されているフォルダ(通常はDCIM > Cameraなど)を開きます。
- 送信したい動画ファイルを選択し、「送信」をタップします。
この手順で送信された動画は、トーク画面上にビデオプレーヤーとして表示されるのではなく、ファイル名の付いたアイコンとして表示されます。動画を1GB以下のファイルとして扱うことで、5分の壁を無視して全編を届けることが可能です。
Googleフォトからの共有リンク作成
Androidユーザーにとって最も親和性が高いのが、Googleフォトを利用した方法です。これは厳密には「ファイルを送る」のではなく「視聴URLを送る」方法になりますが、5分以上の動画を送る上では最強の手段の一つです。
- Googleフォトアプリで、送りたい動画を選択します。
- 画面下の「共有」をタップします。
- 「リンクを作成」を選択します。
- 作成されたURLをコピーし、LINEのトークに貼り付けて送信します。
この方法の最大の強みは、「相手のスマートフォンの容量を圧迫しない」という点です。動画そのものを送りつけるわけではないため、相手はURLをタップするだけで、ストリーミング形式で動画をすぐに楽しむことができます。
高画質を維持するなら「クラウドストレージ」が最強
もし、あなたが「5分以上の動画を送りたい」だけでなく、「4Kなどの高画質のまま、プロのような品質で共有したい」と考えているのであれば、LINEの機能に頼るべきではありません。
LINEはどうしても通信量を節約するためにデータを間引いてしまいます。これを防ぐには、外部のクラウドストレージサービスをハブとして利用するのが正解です。
Googleドライブ:誰でも使いやすく、大容量に対応
Googleアカウントを持っていれば誰でも15GBまで無料で使えるGoogleドライブは、動画共有において非常に優秀です。
Googleドライブを利用するメリットは、送信側が動画をアップロードしてしまえば、相手が好きな時に、好きな画質で視聴・保存できる点にあります。
▼具体的な手順
-
動画をドライブにアップロード
-
ファイルの「共有」設定で「リンクを知っている全員」に変更 →
-
リンクをコピーしてLINEへ。
この「リンクを知っている全員」という設定を忘れると、相手がアクセスした際に承認リクエストが飛んできてしまい、二度手間になるので注意しましょう。
ギガファイル便:会員登録不要で超大容量もOK
「相手がGoogleアカウントを持っていないかもしれない」「もっと簡単に送りたい」という場合に重宝するのが、日本国内で広く利用されている「ギガファイル便」です。
ギガファイル便は、1ファイル300GBまでという驚異的な容量を無料で送れるサービスです。
- ギガファイル便のサイトにアクセスし、動画をアップロードします。
- 保存期間(3日、7日、30日など)を設定します。
- 発行された「専用URL」をLINEで相手に送ります。
この方法は、特にビジネスシーンや、撮影したままの重い動画ファイルをそのまま渡したい場合に最適です。相手はブラウザからダウンロードするだけなので、LINEの複雑な仕様に振り回されることがありません。
クラウドサービスの比較表
| サービス名 | 無料容量 | 特徴 | 向いている人 |
| Googleフォト | 15GB(共有) | 写真・動画の管理が楽 | Androidユーザー、家族間の共有 |
| Googleドライブ | 15GB | フォルダ分けが可能 | ビジネス用途、整理して送りたい人 |
| ギガファイル便 | 300GB/ファイル | 登録不要、超大容量 | とにかく重い動画をそのまま送りたい人 |
| iCloud | 5GB | Apple製品同士ならスムーズ | iPhone/Macユーザー同士 |
YouTubeを「自分専用のテレビ局」として活用する
家族や親戚など、多くの人に一斉に5分以上の動画を見せたい場合、YouTubeの「限定公開」機能を使うのが非常にスマートです。
「YouTubeに動画を上げるなんて恥ずかしい」「誰かに見られたら困る」と思うかもしれませんが、「限定公開」設定にすれば、URLを知っている人以外に動画が表示されることはありません。
YouTube限定公開の手順
- YouTubeアプリの「+」ボタンから「動画をアップロード」を選択します。
- 動画を選び、タイトルなどを入力します。
- 公開設定で必ず「限定公開」を選択します。
- アップロード完了後、「共有」から動画のURLを取得し、LINEのグループや個人に送ります。
YouTubeを使うメリット
YouTubeを使う最大の利点は、「相手の視聴環境を選ばない」ことです。
LINEで大きな動画ファイルを直接送ると、格安スマホを使っている友人や、通信制限がかかっている親戚は動画を開くことすらできません。しかし、YouTubeであれば、相手の通信環境に合わせて画質を自動調整してくれるため、誰でもスムーズに再生が可能です。
また、スマートテレビを持っている相手なら、大画面で動画を楽しむこともできます。発表会などの思い出動画には、この方法が最も喜ばれるでしょう。
究極の最終手段!動画を分割・圧縮して送る
外部サービスを使わず、どうしてもLINEのトーク画面内で完結させたいという場合は、動画そのものを加工するという物理的な解決策があります。
これは少し手間がかかりますが、相手に「URLをクリックして別のサイトに飛ぶ」というアクションをさせたくない場合に有効です。
LINEの編集機能で「分割」して送る
LINEには簡易的な動画編集ツールが内蔵されています。これを使って、10分の動画を「前半5分」と「後半5分」の2回に分けて送る方法です。
- トークルームで動画を選択し、右上の編集アイコン(ハサミのマーク)をタップします。
- 下のスライダーを調整して、まず「0:00〜5:00」を切り出して送信します。
- 再度同じ動画を選び、今度は「5:00〜10:00」を切り出して送信します。
この方法は、相手のトーク画面に動画が並ぶため、「その場ですぐに見てもらえる」というLINEならではの即時性を維持できます。
動画圧縮アプリでファイルサイズを落とす
動画の長さが5分以内であっても、4K動画などは容量が大きすぎてエラーになることがあります。その場合は、動画圧縮アプリ(「ビデオコンプレッサー」など)を使用して、解像度を1080pや720pに落とすことで、LINEでもスムーズに送れるようになります。
画質を犠牲にする代わりに、送信の成功率を高めるというトレードオフの考え方ですが、スマホの小さな画面で見る分には十分なクオリティを保てることが多いです。
動画を受け取った相手が保存・視聴できない時の対処法
せっかく工夫して5分以上の動画を送っても、相手から「見られない」「保存できない」と言われてしまうことがあります。そんな時は、以下のポイントをチェックしてもらうよう伝えてください。
スマホの空き容量(ストレージ)不足
長尺の動画は、ファイルサイズが数百MBから数GBに及ぶことがあります。受信側のスマートフォンに十分な空き容量がないと、ダウンロードが途中で止まってしまいます。
もし相手がiPhoneなら「設定 > 一般 > iPhoneストレージ」を確認し、不要なアプリや写真を整理してもらう必要があります。動画を「送る側」だけでなく「受け取る側」にも準備が必要だということを、一言添えてあげると親切です。
LINEアプリのバージョンが古い
極稀に、送信側の最新の動画形式(最新iPhoneのシネマティックモードなど)に、相手の古いLINEアプリが対応していないケースがあります。
この場合、相手にApp StoreやGoogle PlayストアでLINEを最新版にアップデートしてもらうだけで解決することがほとんどです。
通信環境(Wi-Fi)の確認
5分以上の動画をモバイルデータ通信(ギガ)でダウンロードしようとすると、非常に時間がかかるだけでなく、パケット代もかさみます。また、電波が不安定な場所ではデータの読み込みに失敗し、再生がカクついたり停止したりします。
大きな動画を共有する際は、「Wi-Fi環境で見ること」を推奨するメッセージを添えるのが、現代のデジタルマナーと言えるでしょう。
よくある質問
ここでは、LINEでの動画共有に関してユーザーからよく寄せられる疑問にQ&A形式でお答えします。
Q:LINEの「アルバム」に動画を入れることはできますか?
A:2026年現在、一般的なLINEユーザーはアルバムに動画を追加することはできません。 アルバムは写真専用の機能です。ただし、有料プランである「LYPプレミアム」に加入しているユーザーであれば、動画をアルバムに保存して共有することが可能です。この場合、5分の制限はありますが、保存期間なしで管理できるメリットがあります。
Q:ノート機能なら5分以上の動画も投稿できますか?
A:いいえ、残念ながらノート機能もトークと同様に「5分まで」という制限があります。 5分を超える動画をノートに投稿しようとすると、自動的にトリミング画面に切り替わってしまいます。長尺動画を残しておきたい場合は、先述したGoogleドライブなどのクラウドサービスを利用し、そのURLをノートに貼り付けておく方法が最も効果的です。
Q:送った動画がすぐに消えてしまうのはなぜですか?
A:LINEのトークルームで直接送られた動画には「保存期間(閲覧期限)」があります。明確な日数は公表されていませんが、一般的に2週間〜1ヶ月程度と言われています。この期間を過ぎると、サーバーからデータが削除され、二度と再生できなくなります。大切な動画を受け取った際は、すぐにデバイス本体(カメラロール)に保存することを忘れないでください。
Q:動画の画質を落とさずに送る設定はありますか?
A:LINEの設定メニューに「写真と動画」という項目があり、そこで送信画質を「高画質」に設定することができます。 ただし、これを行ってもLINE独自の圧縮は避けられません。完全にオリジナル品質を維持したい場合は、必ずクラウドストレージ(Googleドライブ、ギガファイル便など)を経由して、ファイルそのものを共有するようにしてください。
まとめ
-
LINEの標準機能では「5分以上の動画」を送ろうとすると自動でカットされる
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iPhoneは「共有」や「ファイル」アプリ経由で送ると制限を回避できる場合がある
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Androidは「ファイル送信機能」を使うことで、動画をデータとして全編送れる
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高画質を保ちたいならGoogleドライブやギガファイル便などのクラウド活用がベスト
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多人数に共有するならYouTubeの「限定公開」が最も視聴トラブルが少ない
LINEは非常に便利なツールですが、万能ではありません。特に5分を超えるような長尺動画や、思い出として綺麗に残したい高画質動画を扱う際は、標準機能の「外」にあるサービスを賢く組み合わせることが、ストレスのない共有への近道です。
送りたい相手のITリテラシーやデバイスの空き容量に合わせて、最適な方法を選んでみてください。今回ご紹介したテクニックを活用すれば、もう「動画が途中で切れてしまった」とガッカリすることもなくなるはずです。





















