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犬の膀胱炎で見られる症状とサイン|血尿や頻尿など早期発見のポイント

犬の膀胱炎で見られる症状とサイン|血尿や頻尿など早期発見のポイント

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愛犬のトイレの様子がいつもと違うと感じたとき、真っ先に疑われるのが「膀胱炎」です。

犬の膀胱炎は非常に身近な病気ですが、放置すると腎臓病などの重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。

愛犬は言葉で痛みを伝えることができません。そのため、飼い主が日常の些細な変化に気づいてあげることが、早期治療への唯一の道となります。

この記事では、犬の膀胱炎で見られる具体的な症状から、原因、治療法、そして再発を防ぐための家庭でのケアまで詳しく解説します。

愛犬の健康を守るための判断基準としてお役立てください。

 

これって膀胱炎?愛犬に見られる代表的な5つの症状

これって膀胱炎?愛犬に見られる代表的な5つの症状

犬が膀胱炎になると、おしっこに関連した行動や尿そのものの状態に明らかな変化が現れます。まずは、愛犬の今の状態が以下のサインに当てはまっていないかを確認してください。

膀胱炎は進行すると痛みを伴い、愛犬にとって大きなストレスとなります。早期発見のためのチェックポイントを整理しました。

 

【頻尿】何度もトイレに行くが、おしっこがあまり出ない

最も分かりやすい初期症状が「頻尿」です。いつもは1日に数回しかトイレに行かない犬が、1時間に何度もトイレに駆け込むような動作を見せます。

何度も排尿の姿勢をとるものの、実際に出ている量はごくわずか、あるいは一滴も出ていないという状態は、膀胱が炎症を起こして過敏になっている証拠です。

犬自身は「おしっこがしたい」という強い尿意(残尿感)を感じ続けているため、落ち着きがなくなり、何度もトイレと往復を繰り返すようになります。

 

【血尿】おしっこに赤やピンクの色が混じっている

尿に血が混じる「血尿」も、膀胱炎の典型的な症状です。

血尿といっても、必ずしも真っ赤な色をしているわけではありません。

「いつもより少し色が濃いかな?」「なんとなくピンク色っぽい」と感じる程度のことも多いため、白いペットシーツを使用しておくと色の変化に気づきやすくなります。

特に、排尿の終わりの方に鮮血が混じる場合は、膀胱の粘膜が強く炎症を起こしている、あるいは結石によって傷ついている可能性が高いと言えます。

 

【排尿痛】おしっこの時に鳴く、背中を丸めて踏ん張る

おしっこをする際に痛みを感じている場合、犬は独特な行動をとります。

排尿の姿勢をとったまま動かなくなったり、「キャン」と鳴き声を上げたり、背中を不自然に丸めて力んでいるときは、膀胱や尿道に強い痛みが生じています。

痛みを嫌がって排尿を我慢してしまうと、症状がさらに悪化し、細菌が繁殖しやすくなるという悪循環に陥るため注意が必要です。

 

【異臭・濁り】おしっこの色が濁っている、においがきつくなった

尿の色が白く濁っていたり、キラキラとした砂のようなものが混じっていたりする場合も膀胱炎が疑われます。

濁りの正体は、炎症によって剥がれ落ちた粘膜や、細菌と戦ったあとの白血球(膿)です。また、アンモニア臭がいつもより鼻を突くほどきつくなっている場合、膀胱内で細菌が増殖している可能性が非常に高いと考えられます。

 

【行動の変化】トイレ以外で粗相をする、陰部を頻繁に舐める

これまで完璧にトイレができていた子が、急にカーペットや寝床で粗相をしてしまうことがあります。これはわがままではなく、我慢できないほどの急激な尿意に襲われているためです。

また、不快感や痛みから、自分の陰部を執拗に舐め続ける行動も見られます。陰部周辺が常に湿っていたり、赤く腫れたりしている場合は、泌尿器系のトラブルを抱えているサインかもしれません。

以下の表に、膀胱炎の主な症状と飼い主がチェックすべきポイントをまとめました。

 

症状の種類 具体的なサイン・行動 深刻度の目安
頻尿 何度もトイレに行く、一回の量が少ない 要観察・早めの受診
血尿 ピンク色の尿、シーツに点々と血がつく 速やかに受診
排尿痛 排尿時に鳴く、背中を丸めて震える 至急受診
尿の濁り・臭い 尿が白濁している、ツンとした臭いが強い 検査を推奨
行動の異常 粗相をする、陰部を激しく舐める 要観察

 

これらの症状が重なっている場合、愛犬は相当な苦痛を感じている可能性があります。「少し様子を見よう」と判断せず、早めに専門医の診断を受けることを強くおすすめします。

 

なぜ膀胱炎になるのか?主な原因とリスク要因

なぜ膀胱炎になるのか?主な原因とリスク要因

犬の膀胱炎を引き起こす原因は、大きく分けて3つのパターンがあります。原因によって治療法が異なるため、何が引き金となっているかを知ることは非常に重要です。

特にメス犬や特定の犬種、高齢犬などは膀胱炎のリスクが高まる傾向にあります。

 

細菌感染(メス犬に多い原因)

犬の膀胱炎で最も多いのが、細菌が尿道から膀胱に侵入して炎症を起こす「細菌性膀胱炎」です。

犬の構造上、メスはオスに比べて尿道が短く太いため、外部の細菌が膀胱まで到達しやすいという特徴があります。

肛門周辺の大腸菌などが、何らかのきっかけで逆流して感染することが多いです。

体の免疫力が落ちているときや、おしっこを長時間我慢させたときに細菌が繁殖しやすくなります。

 

尿石症(結石が膀胱を傷つけるケース)

おしっこの中のミネラル成分が結晶化し、石(結石)となって膀胱を傷つけるのが「尿石症」による膀胱炎です。

結石が膀胱の壁をこすることで炎症が起き、血尿や激しい痛みが出ます。さらに怖いのは、結石が尿道に詰まっておしっこが完全に出なくなる「尿道閉塞」です。

おしっこが出なくなると短時間で「尿毒症」を引き起こし、命に関わる事態になるため、結石の疑いがある場合は一刻を争います。

 

ストレスや特発性膀胱炎

検査をしても細菌や結石が見つからない場合、ストレスが原因の「特発性膀胱炎」と診断されることがあります。

環境の変化(引っ越し、新しいペット、家族の不在など)による心理的負荷が、膀胱の粘膜を守る機能を低下させ、炎症を招くというものです。

神経質な性格の犬や、運動不足でストレスを溜め込んでいる犬に見られることがあります。この場合は、お薬だけでなく環境改善が不可欠となります。

 

動物病院を受診するタイミングと準備すべきこと

動物病院を受診するタイミングと準備すべきこと

愛犬に頻尿や血尿の症状が見られたら、できるだけその日のうちに動物病院へ連れて行きましょう。

膀胱炎は診断が早ければ早いほど、飲み薬だけでスムーズに治る確率が高まります。受診する際には、正確な診断を助けるための「情報」と「尿」を準備していくのがスマートです。

 

【重要】家でできる「採尿」のコツと保存方法

病院での検査には「尿」が必要です。病院で犬がおしっこをしてくれないことも多いため、可能であれば自宅で採取して持参しましょう。

 

  • 採尿のコツ: お玉(料理用とは別のもの)や、平らなトレー、カットしたペットシーツの裏面などを使って、排尿中にさっと差し込んで受け取ります。

  • 尿の鮮度: 尿は時間が経つと成分が変わってしまいます。理想は採取から1〜2時間以内です。すぐに持っていけない場合は、冷蔵庫で保管してください(半日が限界です)。

  • 避けるべきこと: ペットシーツに染み込んでしまった尿を絞るのはNGです。シーツの繊維や不純物が混じり、正確な検査ができなくなります。

 

「おしっこがどうしても取れない」という場合は、無理をせず病院で相談してください。エコーで見ながら直接膀胱から採尿する「膀胱穿刺(ぼうこうせんし)」という方法もあります。

 

膀胱炎の治療方法と治療費の目安

膀胱炎の治療方法と治療費の目安

動物病院では、尿検査やエコー検査を行い、原因に合わせた治療が始まります。治療を途中でやめてしまうと再発しやすいため、獣医師の指示を守ることが大切です。

 

投薬治療(抗生剤や消炎剤)

細菌感染が原因の場合、抗生剤を処方されます。症状が落ち着いたからといって飼い主の判断で薬をやめないことが最大のポイントです。

中途半端に薬を止めると、生き残った細菌が「耐性菌」となり、次に薬が効かなくなる恐実があります。決められた期間はしっかりと飲ませきりましょう。

 

食事療法(療法食の役割)

結石(結晶)が原因の場合、食事療法が中心となります。尿のpHバランスを調整し、石を溶かしたり作りにくくしたりする専用の「療法食」に切り替えます。

「少しくらいならおやつをあげても大丈夫」という油断が、結石の再形成を招くこともあります。治療期間中は、獣医師が推奨する食べ物以外を与えない徹底した管理が必要です。

 

外科手術が必要になるケース

結石が大きく、食事で溶けないタイプ(シュウ酸カルシウム結石など)の場合や、結石が尿道に詰まってしまった場合は、手術による摘出が必要になります。

 

以下に、一般的な治療費の目安をまとめました。

項目 費用目安(1回あたり) 備考
初診・再診料 1,000円 〜 3,000円 病院によって異なる
尿検査 2,000円 〜 4,000円 比重や沈渣の確認
エコー・レントゲン 3,000円 〜 7,000円 結石や腫瘍の有無を確認
内服薬(1週間分) 2,000円 〜 5,000円 抗生剤、止血剤、消炎剤など
療法食(1袋) 3,000円 〜 8,000円 サイズやメーカーによる
外科手術(入院含む) 100,000円 〜 300,000円 結石摘出などの場合

 

※費用はあくまで目安であり、犬のサイズや症状の重さ、地域によって変動します。

 

再発を防ぐために!家庭でできる予防とケア

再発を防ぐために!家庭でできる予防とケア

膀胱炎は非常に再発しやすい病気です。一度治ったからといって安心せず、「膀胱を常にきれいに洗い流す」生活習慣を整えてあげましょう。

飼い主が日常生活で少し意識を変えるだけで、再発のリスクを大幅に減らすことができます。

 

常に新鮮な水を飲める環境を作る

膀胱内の細菌を外に出すためには、おしっこをたくさん出して、膀胱を「洗浄」し続けることが不可欠です。

そのためには、愛犬に水をたくさん飲んでもらう必要があります。水飲み場を複数箇所に設置する、冬場はぬるま湯にする、ウェットフードを混ぜて食事から水分を摂らせるなどの工夫をしましょう。

「おしっこを我慢させないこと」も同様に重要です。トイレは常に清潔に保ち、愛犬が「いつでも気持ちよく排尿できる環境」を維持してあげてください。

 

トイレを清潔に保ち、我慢させない

細菌は不衛生な環境で繁殖します。トイレトレーやシートの周辺が汚れていると、そこから細菌が逆流して感染するリスクが高まります。

特に排泄後は早めにシートを交換し、お尻周りが汚れている場合は、ペット用のウェットティッシュなどで優しく拭いてあげると安心です。

また、散歩の時まで排尿を我慢する癖がある子は、膀胱炎のリスクが高まります。室内でも安心して排尿できるようにトレーニングを見直したり、こまめに外へ連れ出したりする配慮が必要です。

 

よくある質問

よくある質問

Q:自然に治ることはありますか?

A:基本的に、犬の膀胱炎が自然に治ることはありません。

一時的に症状が和らいで見えることもありますが、体内の細菌や結石がなくなったわけではないため、確実に悪化します。放置すると細菌が腎臓にまで達し、命に関わる「腎盂腎炎」を引き起こす恐れもあるため、必ず病院で治療を受けてください。

 

Q:おやつは与えても大丈夫ですか?

A:結石が原因の膀胱炎の場合、おやつは原則禁止です。

市販のおやつに含まれるミネラル成分が結石の材料になってしまうからです。どうしても与えたい場合は、療法食と同じブランドから出ている「療法食用おやつ」があるか、獣医師に相談してみましょう。細菌性の場合でも、治療中は消化に良い食事を優先し、余計なものを控えるのが回復への近道です。

 

まとめ

犬の膀胱炎は、飼い主の観察眼によって早期発見ができる病気です。日頃から排尿の回数、尿の色、におい、そして愛犬のしぐさに注意を払っておきましょう。

 

  • 何度もトイレに行く「頻尿」や、ピンク色の「血尿」は膀胱炎のサイン

  • メス犬は構造的に細菌感染しやすく、オス犬は結石が詰まりやすい傾向がある

  • 受診の際は、できるだけ新鮮な尿を持参するとスムーズな検査につながる

  • 治療は薬だけでなく、食事管理や飲水量を増やす工夫が不可欠

  • 自己判断での薬の中断は厳禁であり、最後まで飲みきることが再発防止の鍵

 

愛犬がトイレで踏ん張っている姿を見て、「おかしいな」と感じたその直感は、多くの場合正しいものです。膀胱炎の痛みや残尿感は、犬にとって非常に不快で辛いものです。

まずは動物病院に相談し、適切な処置を受けてください。そして、お家では「たっぷりのお水」と「清潔なトイレ」を用意して、愛犬が健やかに過ごせる環境を整えてあげましょう。

愛犬の健やかな毎日を守れるのは、一番近くにいるあなただけです。