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犬の鼻水は放置して大丈夫?色・状態別の原因と即受診すべき危険なサイン

犬の鼻水は放置して大丈夫?色・状態別の原因と即受診すべき危険なサイン

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犬が鼻を「ズーズー」鳴らしていたり、床に鼻水の跡がついていたりするのを見て、「風邪かな?」と軽く考えてしまう飼い主さんは少なくありません。

しかし、犬にとっての鼻水は、人間以上に重大な身体の異変を知らせるアラートであることが多いのです。

犬の嗅覚は人間の数千倍から1億倍とも言われ、鼻は情報の入り口であると同時に、健康状態を映し出す鏡でもあります。

透明でサラサラした一時的なものなら心配ないケースもありますが、色がついていたり、片方からだけ出ていたりする場合は、命に関わる重病や、激しい痛みを伴う疾患が隠れている可能性があります。

この記事では、愛犬の鼻水の色や状態から考えられる原因、病院へ行くべきかどうかの判断基準、そして隠れた重大な病気のリスクについて、詳しく解説していきます。

 

【色・状態別】犬の鼻水から推測される病気と緊急度

【色・状態別】犬の鼻水から推測される病気と緊急度

愛犬の鼻水に気づいたら、まずは「色」「粘り気」「出ている場所(片方か両方か)」を観察してください。これらは獣医師が診断を下す際、極めて重要な判断材料となります。

以下の表に、鼻水の状態別の主な原因と、飼い主が取るべき行動をまとめました。

犬の鼻水:状態別診断・緊急度一覧

 

鼻水の色・状態 考えられる主な原因 緊急度 飼い主の対応
透明・サラサラ アレルギー、温度差、生理現象 低〜中 頻発するなら受診を検討
透明・ネバネバ 感染症の初期、アレルギーの悪化 数日続く場合は受診
黄色〜緑色・膿状 細菌・ウイルス感染、副鼻腔炎、歯槽膿漏 早急に動物病院へ
ピンク・血混じり 鼻炎の悪化、外傷、腫瘍、凝固異常 極めて高 即日受診が必要
片方だけから出る 異物混入、歯周病由来、鼻腔内腫瘍 専門的な検査が必要

 

特に注意が必要なのは、「色が濃い鼻水」と「片方だけの鼻水」です。これらは自然治癒する可能性が極めて低く、放置すると呼吸困難や顔面の変形、最悪の場合は死に至る病気が進行しているサインとなります。

 

透明でサラサラした鼻水:環境やアレルギー

人間と同様、冷たい空気に触れた時や、ハウスダスト、花粉などに対するアレルギー反応として透明な鼻水が出ることがあります。

単発的で、犬自身が元気で食欲もある場合は少し様子を見ても良いでしょう。しかし、「くしゃみが止まらない」「目を痒そうにしている」といった症状が伴う場合は、アレルギー性鼻炎が疑われます。放置すると鼻の粘膜が慢性的に炎症を起こし、二次感染を招く恐れがあるため注意が必要です。

 

黄色や緑色のドロドロした鼻水:感染症と「蓄膿症」

鼻水が黄色や緑色に変色している場合、それは白血球が細菌やウイルスと戦った結果である「膿(うみ)」が含まれている証拠です。

これを放置すると、鼻の奥にある副鼻腔まで炎症が広がる「副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)」に進行します。犬は口呼吸が苦手な動物であるため、鼻が詰まると強いストレスと息苦しさを感じ、食欲不振や体力の低下に直結します。抗生物質などによる適切な治療が遅れるほど、完治が難しくなり慢性化するリスクが高まります。

 

血が混じった鼻水:最も警戒すべきサイン

鼻水に鮮血が混じっていたり、ピンク色をしていたりする場合、鼻腔内の粘膜が激しく損傷しているか、腫瘍(ガン)が組織を破壊している可能性が極めて高いと言えます。

また、激しくくしゃみをした拍子に血管が切れることもありますが、頻繁に血が混じる、あるいは鼻血として垂れてくるような場合は、血が止まりにくくなる重大な内臓疾患や中毒が隠れていることもあります。一刻も早い精密検査が、命を繋ぎ止める鍵となります。

 

見落とし厳禁!犬の鼻水の裏に隠れた意外な原因

見落とし厳禁!犬の鼻水の裏に隠れた意外な原因

「鼻水=鼻の病気」と考えがちですが、実は鼻以外の場所が原因で鼻水が出ているケースが多々あります。特に中高齢犬で見落とされがちなのが、以下の3つの要因です。

 

1. 歯周病(根尖周囲病巣)

意外かもしれませんが、「犬の鼻水の原因が実は歯だった」というケースは非常に多いです。犬の上顎の歯の根元は、鼻腔(鼻の通り道)と非常に近い位置にあります。

ひどい歯周病で歯の根元に膿が溜まると、その膿が骨を溶かして鼻腔へと突き抜けてしまいます。その結果、ひどい膿のような鼻水やくしゃみが発生します。この場合、鼻の治療だけをしても解決しません。「奥歯に大量の歯石がついている」「口臭が非常に強い」という特徴があれば、歯科治療が必要となります。

 

2. 鼻腔内腫瘍(ガンの可能性)

特にシニア犬(7歳以上)において、片方から粘り気のある鼻水や血便が出る場合、鼻の中にできるガン(腺癌やリンパ腫など)の可能性を考慮しなければなりません。

犬の鼻腔内腫瘍は外見からは分かりにくく、進行すると鼻筋が盛り上がって顔が変形することもあります。初期症状が「ただの鼻水」に似ているため発見が遅れがちですが、早期にCT検査などを行うことで治療の選択肢を広げることができます。

 

3. 異物の混入

散歩中に草むらに顔を突っ込んだ際、植物の種や小さな枯れ葉などが鼻の奥に入り込んでしまうことがあります。

この場合、「突然激しくくしゃみをし始めた」「片方の鼻からだけ異常に鼻水が出る」といった特徴的な症状が現れます。異物が奥に入り込むと自力で排出することは不可能であり、無理に取ろうとするとさらに奥へ押し込んでしまうため、速やかに獣医師に摘出してもらう必要があります。

 

即病院へ!鼻水と同時にチェックすべき「危険な症状」

即病院へ!鼻水と同時にチェックすべき「危険な症状」

鼻水単体ではなく、他の症状が併発している場合は、病気の進行度が深いと考えられます。以下の症状が見られる場合は、翌日を待たずに受診を検討してください。

 

呼吸の異変:パンティングとズーズー音

犬が口を開けて「ハァハァ」と苦しそうに呼吸(パンティング)している、あるいは寝ている時に鼻が完全に詰まっていて苦しそうな音がする場合、酸素供給が不足している可能性があります。

鼻水によって鼻の穴が塞がると、犬は強い不安感に襲われます。特に鼻の短い犬種(パグ、フレンチブルドッグ等)は、少しの鼻水でも呼吸困難に陥りやすいため、極めて注意が必要です。

 

顔の腫れと目の症状

鼻の周辺が腫れている、あるいは目が飛び出してきたように見える、目ヤニが異常に増えたといった症状は、鼻腔内の炎症や腫瘍が周囲の組織を圧迫しているサインです。

特に目の下(頬のあたり)が腫れて、そこから膿が出てくるような場合は、前述した歯周病由来のトラブルである可能性が高く、激痛を伴っていることがほとんどです。

 

全身症状:発熱と食欲不振

犬の鼻先を触ってみて、いつもより熱く乾いている、あるいは元気がない場合は全身性の感染症(ケンネルコフやジステンパーなど)の疑いがあります。

鼻水の影響で「匂い」が分からなくなると、犬は食欲を劇的に失います。体力が落ちると免疫力も低下し、二次的な肺炎を引き起こして命を落とすリスクもあるため、食欲が落ちた段階で受診を急ぐべきです。

 

動物病院での検査内容と治療費用の目安

動物病院での検査内容と治療費用の目安

動物病院へ行くと、どのような検査が行われ、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。一般的な目安をまとめました。

鼻水の診断・治療にかかる費用目安

 

検査・治療項目 内容 費用の目安
初診料・診察料 身体検査、問診 2,000円 〜 5,000円
鼻水塗抹検査 鼻水の中の細胞や細菌を調べる 2,000円 〜 4,000円
血液検査 全身の炎症反応や内臓状態の確認 8,000円 〜 15,000円
X線(レントゲン) 鼻腔や歯の根元の状態を確認 5,000円 〜 10,000円
CT・MRI検査 腫瘍の有無や範囲を精密に特定 50,000円 〜 100,000円
内科治療(投薬) 抗生物質、抗炎症薬、ネブライザー 3,000円 〜 10,000円

 

※CT・MRI検査などは全身麻酔が必要となるため、麻酔費用が別途加算されます。

「ただの鼻水でCTまで必要なの?」と思われるかもしれませんが、鼻の中は非常に複雑な迷路のようになっており、レントゲンだけでは原因を特定できないケースが多いのです。早期に確定診断を下すことが、結果として治療期間を短縮し、トータルコストを抑えることに繋がります。

 

自宅でできる鼻水のケアと予防のポイント

自宅でできる鼻水のケアと予防のポイント

治療は病院で行うものですが、飼い主さんが自宅でケアをすることで、愛犬の苦痛を和らげ、回復を早めることができます。

 

加湿と鼻の清拭

空気が乾燥していると、鼻の粘膜がダメージを受けやすくなり、鼻水が固まって鼻の穴を塞いでしまいます。加湿器を使用して湿度を50〜60%に保つようにしましょう。

また、鼻水が固まってしまったら、ぬるま湯で湿らせた柔らかいガーゼやコットンで、優しく拭き取ってあげてください。無理に剥がすと皮膚を痛めるため、ふやかしてから取るのがコツです。

 

口腔ケアの徹底

鼻水の原因の多くを占める「歯周病」を防ぐには、日々の歯磨きに勝るものはありません。

すでに歯石がガッチリついている場合は家庭でのケアだけでは不十分ですが、これ以上の悪化を防ぐために、歯磨きシートやデンタルジェルを活用しましょう。鼻の健康を守ることは、口の健康を守ることでもあるのです。

 

散歩コースの点検

アレルギーや異物混入を防ぐため、特に草木が種を付ける時期や花粉の多い時期は、散歩コースを見直しましょう。

愛犬が激しくクンクンと匂いを嗅ぐ際、細かいホコリや化学物質、植物片を吸い込まないよう、飼い主がリードで適切にコントロールすることも立派な「鼻の予防」になります。

 

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

 

Q:犬が「鼻を逆噴射するように吸い込む」のは鼻水ですか?

A:それは「逆くしゃみ」と呼ばれる現象かもしれません。鼻から空気を激しく連続して吸い込む動作で、一見苦しそうに見えますが、多くの場合数分で収まり、命に別状はありません。ただし、あまりに頻繁に起こる場合や、鼻水が出た後に必ず起こる場合は、鼻腔内に何らかの刺激物や炎症があるサインですので、一度受診をおすすめします。

Q:老犬が寝ている時だけ鼻をズーズー鳴らします。

A:加齢によって喉や鼻の周りの筋肉が緩み、いびきをかきやすくなることもありますが、鼻炎や心疾患による呼吸不全の初期症状である可能性も否定できません。特に、鼻水が出ている、あるいは寝ている時の呼吸数が以前より明らかに増えている(1分間に30回以上)場合は、早めに検査を受けてください。

Q:人間用の鼻炎薬を飲ませても大丈夫ですか?

A:絶対にやめてください。人間用の薬には、犬にとって毒性のある成分が含まれていることが多く、少量でも肝不全や腎不全を引き起こし、死に至る危険があります。自己判断での投薬は愛犬を危険にさらすだけです。必ず獣医師から処方された犬用の薬を、指示通りに使用してください。

Q:鼻水が出ている時はお風呂に入れてもいいですか?

A:基本的には控えたほうが無難です。お風呂は犬にとって体力を使うイベントであり、ドライヤーの熱や乾燥、シャンプーの匂いが鼻の粘膜をさらに刺激する恐れがあります。体が汚れている場合は、濡れタオルで拭く程度に留め、まずは体力の回復を優先させましょう。

 

まとめ

 

  • 鼻水の色をチェック。黄色・緑色・血混じりは放置厳禁のサイン。

  • 片方だけから出る鼻水は、歯周病や腫瘍、異物が原因である可能性が高い。

  • 「鼻水=風邪」と思わず、シニア犬の場合は特にガンのリスクを考慮する。

  • 呼吸が苦しそう、食欲がない、顔が腫れている場合は即日受診が必要。

  • 日頃からの加湿と口腔ケアが、愛犬の鼻の健康を守る最大の防御になる。

 

愛犬の鼻水は、言葉を話せない彼らが出している「小さなSOS」です。飼い主さんが「これくらいなら大丈夫」と判断するのではなく、まずは色や状態を写真や動画に収め、プロである獣医師の判断を仰いでください。

早期発見、早期治療こそが、愛犬が再び美味しい匂いを元気に嗅げるようになるための、最短で唯一の道なのです。今日から愛犬の鼻の状態を、より細かく観察してあげてください。