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犬の目が赤い時に知るべき全原因と対策|緊急性の判断基準から病気の種類まで

犬の目が赤い時に知るべき全原因と対策|緊急性の判断基準から病気の種類まで

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愛犬の顔を見たとき、ふと「目が赤い」と感じたら、飼い主として不安になるのは当然です。

犬の目の赤みは、単なる一時的な刺激から、放置すると失明に至る恐ろしい病気のサインまで、非常に幅広い原因が考えられます。

人間であれば「少し目が疲れているだけかな」で済むこともありますが、言葉を話せない犬にとって、目の充血は痛みや違和感を訴える唯一のシグナルであるケースが少なくありません。

この記事では、犬の目が赤くなる原因を網羅し、今すぐ病院へ行くべき緊急性の高い症状の見極め方、考えられる病気の種類、

そして飼い主が自宅でできること・してはいけないことを、専門的な知見から詳しく解説します。

愛犬の「目」という、代わりのきかない大切な器官を守るために、まずは現在の状況を冷静に把握することから始めましょう。

 

もくじ

犬の目が赤い時の緊急度セルフチェック

犬の目が赤い時の緊急度セルフチェック

愛犬の目が赤いとき、最も重要なのは「今すぐ夜間救急へ行くべきか、明日の朝まで待っても良いか」という緊急性の判断です。

目の病気の中には、発症から数時間で視力を失うものも存在します。

まずは、以下のチェックリストで愛犬の状態を確認してください。

 

【至急】すぐに動物病院を受診すべき症状

以下の症状が1つでもある場合は、命に関わる、あるいは視力を失う危険性がある重篤な状態です。夜間であっても、すぐに救急病院へ連絡してください。

 

  • 目が激しく痛んでいる様子がある(目を細める、床にこすりつける、顔を触らせない)

  • 目が異常に飛び出している、または腫れているように見える

  • 黒目の部分が白く濁っている、あるいは緑色っぽく見える

  • 瞳孔(黒目の中心)の大きさが左右で明らかに違う

  • 全く目を開けられない状態が続いている

  • 嘔吐やぐったりしているなど、全身症状を伴っている

 

これらの症状は、急性緑内障や眼球突出、重度の角膜潰瘍など、一刻を争う処置が必要な疾患の可能性が極めて高いです。

 

【早め】数日以内に受診すべき症状

すぐに命や視力の危機というわけではありませんが、放置すると悪化し、治療が長引く可能性がある症状です。翌日までには受診しましょう。

 

  • 目やにが大量に出ている(黄色や緑色)

  • 涙が止まらず、目の周りが常に濡れている

  • 白目の部分だけが充血している

  • まぶたが赤く腫れている

  • 前足でしきりに目を気にしている

 

表:緊急度別の症状と対応

緊急度 主な症状 飼い主の対応
【至急】 激しい痛み、黒目の濁り、瞳孔不同、眼球突出 直ちに夜間救急・かかりつけ医へ
【早め】 大量の目やに、強い痒み、まぶたの腫れ 当日中、または翌朝一番に受診
【経過観察】 わずかな充血のみ、食欲元気あり 1日様子を見て改善しなければ受診

 

目の充血以外に、「痛み」や「色の変化」があるかどうかが、緊急度を見極める最大のポイントとなります。

 

なぜ犬の目は赤くなるのか?部位別の原因特定

なぜ犬の目は赤くなるのか?部位別の原因特定

「目が赤い」といっても、実は赤くなっている場所によって、原因となるトラブルは異なります。どこがどのように赤いのかを観察することで、ある程度の推測が可能です。

 

1. 白目(結膜)が赤い場合

最も多いのがこのパターンです。白目の表面を覆っている「結膜」の血管が拡張することで赤く見えます。

主な原因は、細菌やウイルスによる感染、アレルギー、あるいはゴミなどの異物混入です。人間でいう「結膜炎」の状態です。

痒みを伴うことが多く、犬が自分で目をこすってしまうことで、さらに悪化する悪循環に陥りやすいのが特徴です。

 

2. 黒目(角膜)の周りや全体が赤い場合

黒目の表面(角膜)そのものが赤く見える、あるいは黒目の周囲から中心に向かって血管が伸びている場合は注意が必要です。

これは、角膜に傷がついたり、炎症が起きたりしているサインです。角膜潰瘍や角膜炎が疑われます。

黒目には痛覚が集中しているため、犬は非常に強い痛みを感じ、目をショボショボさせることが多いです。

 

3. 眼球そのものが真っ赤(眼内出血)

目の表面ではなく、目の中に血が溜まっているように見える状態です。

これは「前房出血」と呼ばれ、目の中に強い衝撃を受けた(外傷)や、重度の炎症、あるいは腫瘍などが原因で起こります。

表面的な充血とは明らかに異なり、目の中に「赤い液体の層」ができているように見えるため、一見して異常だと分かります。

 

4. まぶたの裏側や縁が赤い場合

まぶた(眼瞼)自体が赤く腫れている場合は、麦粒腫(ものもらい)や、アレルギーによる皮膚炎、あるいはマイボーム腺(涙の成分を出す腺)の詰まりなどが考えられます。

 

犬の目が赤くなる代表的な病気

犬の目が赤くなる代表的な病気

目が赤くなる背景には、さまざまな病気が隠れています。ここでは、動物病院での診断名としてよく挙げられる疾患を詳しく見ていきましょう。

 

結膜炎(けつまくえん)

犬の目のトラブルで最も頻度の高い病気です。

花粉やハウスダストによるアレルギー、細菌感染、シャンプー剤の混入、逆さまつげによる刺激などが原因となります。

強い痒みを伴うことが多く、足で目をかく仕草が見られます。目やにが出ることも多いですが、初期段階ではさらさらとした透明な涙だけの場合もあります。

 

角膜炎・角膜潰瘍(かくまえん・かくまくかいよう)

黒目の表面に傷がついたり、炎症が起きたりする病気です。

散歩中に草木が当たった、犬同士のケンカ、自分で目をかいてしまった、といった外傷性の原因が多いのが特徴です。

角膜は非常に薄いため、傷が深くなると穴が開く「角膜穿孔」という状態になり、最悪の場合は眼球を摘出しなければならなくなります。

目をショボショボさせる、光を眩しがる、といった行動が見られたら、すぐに検査が必要です。

 

緑内障(りょくないしょう)

眼球内の圧力(眼圧)が異常に高くなる病気です。

これは「眼科における最大級の緊急事態」です。眼圧が上がると視神経が圧迫され、わずか数時間で失明することがあります。

目が赤くなるだけでなく、目が大きく飛び出して見えたり、黒目が緑や灰に濁って見えたりします。激しい頭痛のような痛みがあるため、元気がなくなる、触られるのを嫌がるなどの症状も現れます。

 

乾性角結膜炎(ドライアイ)

涙の量が極端に減り、目が乾燥してしまう病気です。

目が乾くことで表面に傷がつきやすくなり、慢性的な充血や重度の目やにを引き起こします。

シーズーやパグなどの犬種に多く見られ、「ネバネバとした黄色い目やにが常に付着している」場合は、ドライアイを疑う必要があります。

 

ぶどう膜炎

目の中にある「ぶどう膜」という組織に炎症が起きる病気です。

感染症や免疫の異常、腫瘍などが原因となります。白目の充血だけでなく、目の中が濁って見えたり、瞳孔が小さくなったりするのが特徴です。

全身疾患(内臓の病気など)が原因で目に症状が出ているケースもあり、目だけでなく体全体の精密検査が必要になることもあります。

 

犬種による傾向:目が赤くなりやすい犬たち

犬種による傾向:目が赤くなりやすい犬たち

犬種によっては、その身体的特徴から目のトラブルを起こしやすいグループがあります。

 

短頭種(パグ、フレンチブルドッグ、シーズーなど)

鼻が短く、目が大きく露出している犬種は、非常に目が傷つきやすいです。

まぶたが完全に閉じきらない、あるいは鼻の周りのシワの毛が目に刺さるといった理由から、慢性的な角膜炎や結膜炎を起こしがちです。

これらの犬種を飼っている場合、日頃から目の赤さをチェックする習慣が欠かせません。

 

逆さまつげが多い犬種(トイプードル、チワワなど)

まつげが内側に向かって生えてしまう「睫毛乱生(しょうもうらんせい)」などが原因で、常に角膜を刺激してしまい、充血を繰り返すことがあります。

これは体質的な問題であるため、根本的な解決には動物病院での処置(まつげの抜去や手術)が必要になる場合があります。

 

動物病院で行われる主な検査と費用

動物病院で行われる主な検査と費用

目が赤い原因を特定するために、獣医師はいくつかの専用検査を行います。

 

  • 視診: 拡大鏡などで傷や異物の有無を確認します。

  • フルオレセイン染色試験: 特殊な染料を目に入れ、角膜に傷がないかをチェックします(傷があると緑色に染まります)。

  • 眼圧測定: 器具を目に当て、緑内障の疑いがないか眼圧を測ります。

  • シルマー涙液試験: 専用の紙をまぶたに挟み、1分間にどれだけ涙が出ているかを測定します。

 

これらの検査費用は、病院によって異なりますが、初診料を含めて5,000円〜15,000円程度が一般的です。もし精密な眼科専門の検査が必要な場合は、さらに費用がかかることもあります。

 

表:眼科検査の費用目安

項目 費用目安 目的
初診料・再診料 1,000円〜3,000円 基本診察料
フルオレセイン染色 1,000円〜2,000円 角膜の傷の有無を確認
眼圧測定 2,000円〜4,000円 緑内障の診断
シルマー涙液試験 1,500円〜3,000円 ドライアイの診断
眼底検査 3,000円〜5,000円 網膜や視神経の状態を確認

 

早期発見・早期治療ができれば、数千円の目薬代で済むことも多いですが、悪化して手術が必要になると数十万円単位の費用がかかることも珍しくありません。

 

飼い主が自宅でできる応急処置と絶対禁止事項

飼い主が自宅でできる応急処置と絶対禁止事項

愛犬の目が赤いとき、良かれと思ってやったことが逆効果になる場合があります。正しい対応を知っておきましょう。

 

自宅でできること

  1. エリザベスカラーを装着する: これが最も重要です。犬は目に違和感があると、足でかいたり床に擦り付けたりします。これにより角膜が破れるのが最悪のシナリオです。受診するまでの間、物理的に目を触らせないようにしてください。

  2. 周囲の汚れを優しく拭く: 目の周りに溢れた涙や目やにを、清潔なコットンをぬるま湯で湿らせたもので、優しく拭き取ってください。ただし、眼球そのものを触ってはいけません。

  3. 症状を記録する: 「いつから赤いのか」「痒がっているか」「光を嫌がるか」をメモし、可能であればスマホで動画や写真を撮っておくと、診察がスムーズになります。

 

絶対にやってはいけないこと

  • 人間用の目薬をさす: 人間の目薬には、犬にとって有害な成分や、特定の症状(角膜潰瘍など)を劇的に悪化させるステロイド剤が含まれている場合があります。自己判断の使用は厳禁です。

  • 以前処方された古い目薬をさす: 前回の病気と同じように見えても、原因が全く異なることがあります。また、開封後の目薬は雑菌が繁殖しやすいため、古いものを使うのは危険です。

  • 無理に目を開けさせる: 痛みがある場合、無理に開けようとすると犬がパニックになり、暴れてさらに目を傷つける恐れがあります。

 

よくある質問

よくある質問

Q:老犬になってから目が赤くなりやすくなった気がします。

A:加齢に伴い、涙の分泌量が減少する「ドライアイ」や、まぶたの筋力が低下して汚れが溜まりやすくなることがあります。また、白内障に伴う炎症(晶体起因性ぶどう膜炎)など、高齢犬特有のリスクも高まります。「年だから仕方ない」と放置せず、定期的な眼科検診をお勧めします。

 

Q:逆さまつげは家で抜いてもいいですか?

A:絶対にやめてください。 目の周りの処置は非常に危険であり、犬が動いた拍子にピンセットで眼球を突いてしまう事故が多発しています。また、まつげを抜くだけでは再発することが多く、根本的な治療には毛根を処理するなどの専門的な処置が必要です。

 

Q:目やには出ていないけれど充血している場合、放置して大丈夫?

A:目やにが出ていなくても、痛みや眼圧の上昇が起きている可能性があります。特に緑内障の初期症状は、目やにを伴わない充血から始まることがあります。食欲がない、暗い場所でじっとしているといった変化がある場合は、早急な受診が必要です。

 

Q:散歩の後に目が赤くなるのはアレルギーですか?

A:アレルギーの可能性もありますが、草むらに顔を突っ込んだ際に小さな異物が入った、あるいは細かい種子などがまぶたの裏に入り込んでいる可能性もあります。散歩のたびに赤くなる場合は、特定の植物や花粉に対する反応の可能性があるため、獣医師に相談してアレルギー検査や洗浄を検討しましょう。

 

Q:目薬を嫌がって差させてくれません。コツはありますか?

A:犬の視界の正面から点眼しようとすると、怖がって避けてしまいます。「後ろから、あるいは上から」頭を優しく固定し、視界に入らないように点眼するのがコツです。点眼後はすぐに褒めておやつを与えるなど、目薬と良い記憶を結びつけるようにしてください。どうしても難しい場合は、動物病院で相談して処置の練習をさせてもらいましょう。

 

まとめ

  • 犬の目の赤みには、軽度なものから失明の危機がある重篤なものまで存在する
  • 激しい痛みや黒目の濁りがある場合は、一刻を争う緊急事態である

  • 部位(白目か黒目か)や随伴症状(痒みか痛みか)によって原因が異なる

  • 自己判断で人間用の目薬を使用することは、症状を悪化させるリスクがあるため厳禁

  • エリザベスカラーの使用は、自宅でできる最も有効な二次被害防止策である

 

犬にとって視覚は、世界を認識し、飼い主とのコミュニケーションを楽しむための非常に重要な感覚です。

しかし、目の組織は非常に繊細で、一度ダメージを受けてしまうと再生が難しいケースも少なくありません。

「ただの充血かな?」と思っても、その裏には愛犬の悲痛な叫びが隠れているかもしれません。特に「痛み」のサインを見逃さないことが、愛犬の光を守る第一歩です。

少しでも「いつもと違う」「様子がおかしい」と感じたら、迷わずかかりつけの動物病院へ相談してください。

早すぎる受診はあっても、遅すぎる受診であってはならないのが、目の病気の鉄則です。

大切な家族である愛犬が、これからも健やかに、輝く瞳で毎日を過ごせるよう、日々の観察と適切な医療対応を心がけていきましょう。