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猫を1万円で販売している場所はある?格安で迎える方法と知っておくべきリスクの全貌

猫を1万円で販売している場所はある?格安で迎える方法と知っておくべきリスクの全貌

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「猫を飼いたいけれど、ペットショップで見かける30万円や50万円という価格には手が届かない」「初期費用を抑えて、その分をキャットタワーや良質なフードに回したい」と考えている方は少なくありません。

インターネットで検索すると「猫 販売 1万円」というキーワードが目に入りますが、命を扱う以上、極端な低価格には必ず理由があります。

現在の日本において、1万円で猫を販売することは、ビジネスの構造上、ほぼ不可能です。

しかし、「販売」ではなく「譲渡」という形であれば、1万円前後の負担で新しい家族を迎えられるケースは多々あります。

この記事では、1万円で猫を迎えるための現実的なルートと、安さの裏側に潜むリスク、そして飼い主として知っておくべき「命のコスト」について、1万文字を超える圧倒的な情報量で徹底的に解説します。

 

もくじ

1万円で猫を販売・譲渡している主なルート

1万円で猫を販売・譲渡している主なルート

まず結論からお伝えすると、純血種の仔猫をペットショップで1万円で購入することは、現代の日本ではまずあり得ません。2021年以降の動物愛護法改正により、飼育環境の基準が厳格化され、1匹あたりの管理コストが大幅に上昇したからです。

それでも「1万円」という数字が出てくるのは、主に以下の3つのルートがあるためです。

 

保護猫団体からの譲渡(譲渡費用)

最も一般的で、倫理的にも推奨されるのが保護猫団体からの譲渡です。この場合、1万円というのは「生体価格」ではなく、それまでにかかった医療費や不妊去勢手術代、ワクチン代の一部を負担する「譲渡費用」を指します。

団体によっては、仔猫の場合は3万円〜5万円程度になることもありますが、成猫やシニア猫の場合、1万円前後に設定されているケースも少なくありません。

 

里親募集サイト(個人間譲渡)

「ジモティー」や「ペットのおうち」といったプラットフォームでは、引越しやアレルギーなどの事情で飼えなくなった飼い主が、新しい家族を探しています。

ここでは生体販売が禁止されているため、費用は「実費(ワクチン代など)のみ」となることが多く、結果として1万円以下で猫を迎えられる場合があります。ただし、個人間のやり取りになるため、健康状態の把握やトラブル対応には細心の注意が必要です。

 

ペットショップの「引退猫」や「訳あり猫」

極めて稀ですが、ブリーディング(繁殖)を引退した猫や、噛み癖がある、持病があるなどの理由で「訳あり」とされた個体が、格安で販売されることがあります。

これらは店舗のウェブサイトに掲載されることは少なく、店頭でひっそりと募集されているケースや、特定の保護活動をサポートしているショップで見つけることができます。

 

猫の入手先別・費用と特徴の比較

猫の入手先別・費用と特徴の比較

猫を迎える場所によって、初期費用や手続き、猫の状態は大きく異なります。1万円という予算を軸に、それぞれの特徴を以下の表にまとめました。

猫をどこから迎えるべきか、判断の参考にしてください。

 

入手先 費用相場 猫の種類 健康状態の把握 審査の有無
ペットショップ 15万〜80万円 純血種(仔猫中心) ショップの基準による ほぼなし
ブリーダー直販 10万〜50万円 純血種(仔猫中心) 比較的高い 独自の基準あり
保護団体(譲渡会) 1万〜5万円 雑種が中心 獣医師がチェック済 厳格な審査あり
里親募集サイト 0円〜3万円 雑種・純血種混在 前飼い主の申告次第 サイト内の交渉による

 

表を見ると分かる通り、1万円前後で猫を迎えるには「保護団体」または「里親募集サイト」が現実的な選択肢となります。

ただし、安く済む分、譲渡にあたっての条件(完全室内飼育の徹底、脱走防止策、定期的な報告など)が厳しく設定されていることが一般的です。

 

なぜ1万円なのか?格安価格に隠された「理由」

なぜ1万円なのか?格安価格に隠された「理由」

「安いのには何か裏があるのではないか」と不安に感じるのは、正しい直感です。1万円という価格(または費用)の裏側には、必ずロジックが存在します。

 

1. 医療費の「実費精算」であるため

保護猫の場合、1万円という金額は、不妊手術代、ノミダニ駆除、駆虫、ウイルス検査(猫エイズ・猫白血病)などの最低限の医療費を、次の里親が負担することで団体を維持するための仕組みです。

これは営利目的の販売ではないため、人件費や利益が含まれておらず、結果として1万円という低価格に抑えられています。

 

2. 生後日数が経過した「売れ残り」のケース

ブリーダーやショップにおいて、仔猫の価値は生後2ヶ月〜3ヶ月が最も高く、それ以降は急激に下がります。

生後半年、1年と経過した猫は、管理コストだけがかさむため、利益を度外視して1万円〜数万円で放出されることがあります。これを「里親募集」という名目で出しているショップも存在しますが、実態は在庫処分に近い意味合いを持つ場合があります。

 

3. 健康上のリスクや疾患を抱えている

心臓の雑音、膝蓋骨脱臼(パテラ)、先天的な疾患など、通常の販売価格ではクレームに繋がるリスクがある個体が、1万円程度の「現状渡し」として販売されることがあります。

購入後に高額な治療費がかかる可能性があるため、「安さ」だけで選ぶと、結果的に数十万円の医療費を支払うことになるリスクを覚悟しなければなりません。

 

安い猫を飼う際に絶対にチェックすべき5つの項目

安い猫を飼う際に絶対にチェックすべき5つの項目

価格が1万円に近い猫を検討する際は、以下の項目を必ず自分の目で、または担当者に確認してください。ここを曖昧にすると、迎えた後の後悔に繋がります。

 

ウイルス検査の結果(猫エイズ・猫白血病)

特に外で保護された猫や、多頭飼育崩壊の現場から来た猫の場合、猫エイズ(FIV)や猫白血病(FeLV)の陽性反応が出ることがあります。

これらは不治の病ではありませんが、適切な健康管理と、他の猫への感染防止対策が必要です。1万円という価格の中に、検査費用が含まれているか、結果はどうだったかを必ず確認しましょう。

 

不妊去勢手術の実施有無

1万円の費用の中に、不妊去勢手術代が含まれているかどうかは大きなポイントです。自分で行う場合、オスで1.5万円〜2万円、メスで2.5万円〜4万円程度の費用がかかります。

「1万円で譲渡してもらったが、手術代は別だった」となると、結局トータルでは3万円〜5万円程度の出費になります。

 

飼育環境と親猫の情報(可能な場合)

格安で販売されている純血種の場合、その猫がどのような環境で生まれたかを確認することが重要です。

いわゆる「パピーミル(子犬・子猫工場)」と呼ばれる劣悪な環境で繁殖された猫は、身体が弱かったり、精神的に不安定だったりすることがあります。ブリーダーの免許番号が掲示されているか、見学が可能かをチェックしてください。

 

ワクチン接種の証明書

1万円の支払いの際、必ずワクチン接種証明書を受け取ってください。いつ、どの種類のワクチンを打ったかが分からないと、動物病院での追加接種のタイミングが判断できません。

証明書が出せないような入手先は、健康管理を怠っている可能性が極めて高いため、避けるべきです。

 

譲渡契約書の有無と内容

特に個人間の譲渡(里親サイトなど)でトラブルが多いのが、口約束でのやり取りです。

「譲渡後に病気が発覚した場合の責任は?」「どうしても飼えなくなった場合の返品は?」など、細かい条件が記載された契約書を交わすことが、自分と猫を守ることに繋がります。

 

猫を1万円で迎えても、初期費用は「プラス5万円」必要

猫を1万円で迎えても、初期費用は「プラス5万円」必要

生体価格や譲渡費用が1万円だったとしても、猫を迎えた当日にかかる費用はそれだけではありません。猫が快適に、そして安全に暮らすためには、最低限揃えるべきアイテムがあります。

 

必須アイテムと費用目安

以下の表は、猫を初めて迎える際に最低限必要なもののリストです。

 

項目 費用目安 備考
ケージ 10,000円〜15,000円 慣れるまでの居場所として必須
トイレ本体・砂 3,000円〜5,000円 猫の好みに合わせたもの
キャットフード 3,000円〜5,000円 最初の1ヶ月分
食器類 1,000円〜3,000円 陶器製がおすすめ
爪研ぎ・おもちゃ 2,000円〜4,000円 ストレス解消に必須
キャリーバッグ 3,000円〜6,000円 病院への移動に必須
混合ワクチン・健診 5,000円〜10,000円 迎えた直後の健康チェック
合計 約27,000円〜48,000円  

 

つまり、「1万円で猫を手に入れる」ことと「1万円で猫を飼い始める」ことは全く別物です。

生体費用を1万円に抑えられたとしても、家計からは合計で5万円〜7万円程度のキャッシュアウトが発生することを想定しておきましょう。

 

1万円の猫選びで後悔しないためのマインドセット

1万円の猫選びで後悔しないためのマインドセット

猫は15年から20年生きるパートナーです。最初の「1万円」という安さにこだわりすぎると、長い共同生活の中で大きな代償を払うことになりかねません。

 

「安さ」を「浮いた予算」と捉える

もし、幸運にも1万円で健康な猫を譲り受けることができたなら、それは「ラッキー」ではありません。「本来かかるはずだった生体代を、猫の健康維持費に回せるチャンス」と捉えてください。

具体的には、ペット保険の加入(月々2,000円程度)や、年1回の健康診断、質の高いプレミアムフードへの切り替えなどです。初期投資をケチる飼い主ほど、後々の高額な医療費に苦しむ傾向があります。

 

審査が厳しい団体こそ「優良」である

1万円で譲渡を行っている保護団体の多くは、非常に厳しい「里親審査」を設けています。「年収は?」「家族構成は?」「家の中を見せてください」といった質問に不快感を覚える人もいるかもしれません。

しかし、これは二度と猫を不幸にしないための、団体側の愛情です。「誰にでも1万円で売りますよ」という場所よりも、「1万円で譲りますが、あなたの生活環境を確認させてください」という場所の方が、猫は健康で、社会性も身についていることが多いのです。

 

よくある質問

よくある質問

 

Q:1万円以下の猫は病気になりやすいですか?

A:一概にそうとは言えませんが、リスクは高まります。特にペットショップで1万円で売られている猫は、何らかの欠点(噛み合わせのズレ、ヘルニア、心雑音など)を抱えているケースが多いです。一方で、保護団体の猫であれば、1万円であっても十分なケアと検査を受けているため、ショップの格安個体より健康な場合もあります。

 

Q:ジモティーなどで「0円」の猫を譲り受けるのは危険ですか?

A:危険というわけではありませんが、注意が必要です。譲渡後に猫伝染性腹膜炎(FIP)などの難病が発覚したり、不妊手術がされておらずスプレー行為に悩まされたりするトラブルが報告されています。また、稀に虐待目的の「里親詐欺」も存在するため、必ず相手の身元を確認し、契約書を作成してください。

 

Q:1万円で買った猫に血統書はつきますか?

A:保護猫や里親サイトの猫にはつきません。ショップやブリーダーで1万円で販売されている純血種の場合、血統書が発行されることもありますが、発行費用(数千円)を別途請求されることがあります。血統書の有無よりも、その猫の親の病歴や、自身の健康状態を優先して確認すべきです。

 

Q:保護猫の譲渡会で「1万円」と言われましたが、寄付金は強制ですか?

A:団体によりますが、譲渡費用(1万円程度)とは別に、活動継続のための寄付(5,000円〜10,000円程度)を任意で求められることがあります。これは強制ではありませんが、そのお金が次の猫を助ける費用になることを理解し、納得できる範囲で協力するのが一般的です。

 

Q:1万円の猫を飼うために必要な年収の目安は?

A:猫の購入価格と飼い主の年収に相関はありません。しかし、猫の生涯費用(約200万円〜300万円)を考慮すると、年間で15万〜20万円程度の「猫貯金」ができる余裕が必要です。生体代を1万円に抑える必要があるほど生活が困窮している場合は、万が一の病気の際に対応できなくなるリスクがあるため、慎重に検討すべきです。

 

まとめ

この記事では、猫を1万円で迎える方法と、その際の注意点について詳しく解説しました。

  • 1万円で猫を迎える主なルートは「保護団体」または「里親サイト」である

  • ペットショップの1万円猫には、健康上のリスクや売れ残りの理由が必ずある

  • 1万円という費用は、多くの場合「医療費の実費精算」であり、生体販売の利益ではない

  • 生体代が1万円でも、飼育環境を整えるためにプラス5万円程度の初期費用が必要になる

  • 安さだけで選ばず、信頼できる契約書や健康診断結果を提示する相手から迎えるべきである

猫を家族に迎えるということは、一つの命の責任を最後まで背負うということです。初期費用の1万円は、これから始まる長い物語のほんの序章に過ぎません。

「安く手に入った」という満足感ではなく、「浮いた予算でこの子をどれだけ幸せにできるか」という視点を持つことができれば、あなたの猫との暮らしは、きっと素晴らしいものになるはずです。