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犬のかさぶたとダニの関係性とは?見分け方・対処法・予防策を徹底解説

犬のかさぶたとダニの関係性とは?見分け方・対処法・予防策を徹底解説

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愛犬の皮膚にふとした拍子で見つけたかさぶたのような塊。

もしそれがダニだとしたら、どう対処すべきか不安になりますよね。

 

「無理に取っていいの?」

「病気の心配は?」

 

と悩む飼い主さんは少なくありません。

本記事では、犬の皮膚にできるかさぶたの原因がダニである場合の見分け方や、放置するリスク、正しい対処法を詳しく解説します。

愛犬の健康を守り、家族への二次被害を防ぐための知識を深めましょう。

 

犬にかさぶたができる原因とダニの関係

犬にかさぶたができる原因とダニの関係

 

愛犬の皮膚にかさぶたができる原因は多岐にわたりますが、中でもダニによる影響は非常に大きく、単なる炎症では済まないリスクを含んでいます。

ダニが犬の皮膚に寄生すると、吸血や排泄物、あるいは皮膚への穿孔によって激しい刺激を与えます。その結果、犬が患部を掻き壊すことでかさぶたが形成されます。

犬の皮膚は人間よりも薄く、わずかな刺激でも炎症を起こしやすいのが特徴です。

特にダニの唾液にはアレルギー反応を引き起こす物質が含まれており、吸血された箇所が赤く腫れ上がり、時間が経過するとともに厚いかさぶたへと変化していきます。

飼い主が「ただの傷跡だろう」と見逃してしまうと、その部位で炎症が長引いたり、ダニが媒介する病原体に感染する可能性があるため、注意深い観察が必要です。

 

マダニが吸血した跡がかさぶたに見えるケース

 

草むらなどに潜むマダニは、犬の皮膚に噛みつくと数日間かけて血を吸い続けます。

吸血前のマダニは数ミリ程度と小さいですが、血を吸うと1センチ近くまで膨らみ、その見た目はまるで茶色や黒いかさぶたやイボのように見えます。

飼い主が「ゴミがついている」と思って手で取ろうとしても、マダニは口器を皮膚の奥深くへ差し込み、セメントのような物質で固定しているため、簡単には剥がれません。

この時、無理に引き抜こうとすると、ダニの体だけが千切れて頭部が皮膚内に残ることがあります。

残った口器は異物として激しい炎症を引き起こし、さらなる大きなかさぶたや化膿の原因となります。

もし「動かないかさぶた」のように見えても、足が生えていないか、あるいは周囲の皮膚が不自然に盛り上がっていないかを確認することが、初期対応の鍵となります。

 

ヒゼンダニやニキビダニによる皮膚炎とかさぶた

 

マダニ以外にも、目に見えないほど小さなダニが原因でかさぶたができることがあります。

代表的なのがヒゼンダニ(疥癬)です。このダニは皮膚の中にトンネルを掘って寄生し、耐えがたいほどの激しい痒みを引き起こします。

犬が異常なほど体を掻きむしるため、全身が傷だらけになり、黄白色のフケを伴う厚いかさぶたが形成されるのが特徴です。

一方、ニキビダニ(アカラス)は、もともと犬の皮膚に常在しているダニですが、免疫力が低下した際に異常増殖します。

こちらは痒みが少ない場合もありますが、毛包を破壊するため、脱毛と共に独特の赤みとかさぶたが生じます。

これらは肉眼でダニ本体を確認できないため、症状の広がりやかさぶたの状態から判断し、早急に専門的な検査を受ける必要があります。

 

ダニとかさぶたを見分けるチェックポイント

ダニとかさぶたを見分けるチェックポイント

 

愛犬の体に付着しているものが「単なるかさぶた」なのか「吸血中のダニ」なのかを判断するには、いくつかの明確な基準があります。

最も確実なのは、患部を拡大鏡で観察することですが、自宅で簡単に確認できるポイントを整理しておくことで、冷静な判断が可能になります。

もし、付着物が「かさぶた」であれば、皮膚の再生プロセスに伴うものなので、無理に剥がさなければ問題ありません。

しかし、それが「ダニ」であった場合、一刻も早い駆除が必要となります。

以下の比較表を参考に、愛犬の状態がどちらに該当するかチェックしてみましょう。

 

項目 単なるかさぶた 吸血中のマダニ
形状 平面的で皮膚に密着している 球状に膨らんでおり、立体感がある
赤褐色、黒色、黄色(膿が混じる場合) 灰色、茶色、黒色(光沢があることも)
足の有無 なし 付け根付近に小さな足が見える
感触 乾燥しており、爪で触ると剥がれそう 弾力があり、皮膚と一体化している
アルコール反応 変化なし アルコールをつけた綿で拭くと嫌がる

 

患部の形状や色の違いを確認する方法

 

マダニが吸血して膨らんでいる場合、その表面はツルツルとしており、独特の光沢があることが多いです。

これに対し、通常のかさぶたは乾燥しており、表面がカサカサと波打っています。

また、マダニは吸血するにつれて色が変化し、最初は黒っぽかったものが、パンパンに膨らむと灰色がかった小豆のような色になるのが特徴です。

さらに、患部の付け根を注意深く観察してください。

かさぶたは皮膚の表面に乗っているだけですが、マダニは皮膚に口を突き刺しているため、接続部分の皮膚がわずかに赤く腫れたり、食い込んで見えたりします。

もし、患部の周りに小さな脚(8本)が見えれば、それは間違いなくダニですので、絶対に素手で触れたり、潰したりしないようにしてください。

 

痒みの強さや愛犬の仕草で見分ける

 

犬が特定の場所を執拗に舐めたり、噛んだりしている場合、それはダニによる強い刺激が原因かもしれません。

特にヒゼンダニによる疥癬(かいせん)の場合、その痒みは尋常ではなく、犬は夜も眠れないほど掻き続けます。

耳の縁や肘、腹部などに厚いかさぶたができ、そこを触ろうとすると足で蹴るような仕草(後肢反射)を見せる場合は、ダニ寄生の可能性が極めて高いです。

通常のかさぶた(治りかけの傷)も多少の痒みを伴いますが、犬がパニックになるほど掻きむしることは稀です。

また、散歩から帰った直後に特定の場所を気にし始めた場合は、マダニが付着した瞬間の違和感を感じている可能性があります。

愛犬の日常動作の変化は、皮膚の異変を知らせる重要なサインであることを忘れないでください。

 

 

犬の体にダニを見つけた時の正しい対処法

犬の体にダニを見つけた時の正しい対処法

 

もし愛犬の体にダニ(特にマダニ)を見つけた場合、最も大切なことは「慌てて指で引き抜かない」ことです。

飼い主さんの多くは、気持ち悪さや恐怖心から、すぐに取り除きたいという衝動に駆られます。

しかし、自己流の処置は、状況を悪化させるだけでなく、愛犬に激しい痛みや後遺症を残すリスクがあります。

正しい知識を持って対処することで、感染症のリスクを最小限に抑えることができます。

まずは落ち着いて、愛犬が患部を気にしないようにエリザベスカラーを装着するなどの応急処置を行い、以下の手順に従って行動してください。

適切な対処こそが、愛犬の健康を守る唯一の道です。

 

無理に引っ張るのがNGな理由

 

マダニを無理やり引っ張って取ろうとすると、ダニの口器(頭部)が皮膚の中に残ってしまう可能性が非常に高いです。

マダニは吸血の際、セメントのような物質を分泌して自分を皮膚に固定します。

この結合は非常に強固であるため、指先程度の力では体部だけがちぎれてしまい、残った頭部が原因で異物反応による肉芽腫(しこり)やかさぶたが形成されます。

また、ダニの体を指で強く圧迫すると、ダニの体内にある病原体を含んだ体液が、逆流して犬の体内に注入される恐れがあります。

これにより、バベシア症やSFTSといった深刻な感染症にかかるリスクが飛躍的に高まってしまいます。

「取れれば良い」という考えは捨て、安全に除去することを最優先に考えなければなりません。

 

動物病院で受けるべき処置と検査

 

ダニを発見したら、できるだけ早く動物病院を受診することを強く推奨します。

獣医師は専用の器具(ダニ取り専用ピンセットやティックツイスター)を使用して、頭部を残さず確実にダニを摘出します。

また、犬の健康状態を確認するため、必要に応じて血液検査などが行われます。場合によっては、摘出したダニが病原体を保有していないか、あるいは犬の血液に異常が出ていないかをプロの目で確認することができます。

 

病院では、以下のような処置が行われるのが一般的です。

 

  • 専用器具による完全摘出:皮膚を傷つけず、ダニを安全に除去します。

  • 駆除薬の投与:体に残っているかもしれない他のダニを死滅させるため、即効性のある薬を投与します。

  • 血液検査:バベシア症などの潜伏期間を考慮し、後日の検査を含めた計画を立てます。

  • 消毒と消炎剤の処置:噛まれた跡がかさぶたや化膿にならないよう、適切な薬を塗布します。

 

病院に行くまでの間、もしどうしても時間がかかる場合は、市販のダニ取り器具を使用する手もありますが、失敗のリスクを考えると推奨はされません。

 

ダニ由来の病気と放置するリスク

ダニ由来の病気と放置するリスク

 

ダニ寄生による最大の問題は、皮膚のかさぶたや痒みそのものではなく、ダニが媒介する恐ろしい感染症にあります。

ダニは吸血の際、自身の唾液と共にウイルスや細菌、寄生虫を犬の体内に送り込みます。

これらは発症すると命に関わるものが多く、治療が遅れると手遅れになるケースも少なくありません。

また、ダニの問題は犬だけの問題ではありません。

犬に付着したダニが室内で繁殖したり、飼い主である人間に移ったりすることで、家族全員の健康を脅かす事態に発展することもあります。

「たかがダニ」と放置することは、目に見えない爆弾を抱えているのと同じことなのです。

 

バベシア症などの感染症への警戒

 

日本国内、特に西日本から関東以南で警戒が必要なのがバベシア症です。

これはマダニが媒介する原虫が犬の赤血球を破壊する病気で、激しい貧血、高熱、黄疸、血尿(コーラ色の尿)などを引き起こします。

一度感染すると完全に排除するのが難しく、再発を繰り返したり、最悪の場合は死に至る非常に怖い病気です。

他にも、ライム病や日本紅斑熱といった感染症のリスクもあります。

これらはダニに噛まれてから数日から数週間の潜伏期間を経て発症するため、ダニを取り除いた後も数ヶ月間は愛犬の体調を注意深く観察し続ける必要があります。

食欲不振や元気がないといった些細な変化を見逃さないことが、早期発見のポイントです。

 

家族への二次被害を防ぐための注意

 

近年、特に注目されているのがSFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。

これはマダニから直接人間に感染するだけでなく、感染した犬の唾液や血液を通じて人間にも感染するリスクがある人獣共通感染症です。

人間が発症した場合、致死率が非常に高く、有効な治療薬もまだ確立されていません。

愛犬にダニがついている、またはダニによるかさぶたがある状態を放置することは、飼い主自身の命を危険にさらすことと同義です。

以下の対策を徹底し、家庭内での二次被害を確実に防ぎましょう。

  • 素手でダニに触れない:必ず手袋を着用し、処置後は念入りに手を洗う。

  • 室内環境の清掃:ダニが落ちている可能性があるため、掃除機をかけ、寝床を熱湯消毒する。

  • 同居動物のチェック:多頭飼いの場合は、他の犬や猫にも移っていないか一斉に確認する。

 

 

再発を防ぐための効果的なダニ対策と予防薬

再発を防ぐための効果的なダニ対策と予防薬

ダニ被害から愛犬を守るためには、起きてからの対処よりも「寄せ付けない・増やさない」という予防が何よりも重要です。

現代では非常に効果的な予防薬が開発されており、正しく使用すればダニによるかさぶたや感染症の不安をほぼゼロにすることが可能です。

予防薬にはいくつかのタイプがあり、愛犬のライフスタイルや体質に合わせて選ぶことができます。

また、薬だけに頼るのではなく、日々の生活習慣を見直すことで、ダニとの接触機会を物理的に減らす努力も併せて行いましょう。

継続的なケアこそが、健やかな皮膚を維持するための最短ルートです。

 

駆除薬の種類と選び方

 

現在、動物病院で処方されるダニ駆除薬は、大きく分けて「スポットタイプ(滴下薬)」と「おやつタイプ(経口薬)」の2種類があります。

市販されているホームセンター等の薬(医薬部外品)とは異なり、病院処方の「医薬品」は殺ダニ効果が極めて高いのが特徴です。

それぞれの特徴を比較した表を参考にしてください。

 

種類 特徴 メリット デメリット
経口薬(おやつ型) 錠剤やチュアブルを食べる シャンプーの影響を受けない、即効性が高い 吐き気が出る場合がある、食べない子もいる
スポット薬(液体) 首筋の皮膚に薬液を垂らす 食べるのが苦手な犬でもOK、手軽 投与後数日は水遊びやシャンプー不可

 

最近では、1回の投与で3ヶ月間効果が持続するタイプの経口薬も登場しており、投与忘れを防ぐのに非常に役立っています。

どの薬が最適かは、アレルギーの有無や持病、飼育環境によって異なるため、必ずかかりつけの獣医師と相談して決定してください。

 

散歩コースや室内環境の改善

 

ダニの発生源を断つことも、重要な予防策の一つです。

マダニは特に背の高い草むらや笹藪、落ち葉の多い場所に潜み、動物が通るのを待っています。

散歩の際は、なるべく舗装された道を選び、どうしても草むらに入る場合は、あらかじめ犬用の防虫スプレーを併用したり、服を着せたりして物理的な接触を防ぎましょう。

また、室内への持ち込みを防ぐために、散歩から帰った際は玄関先でブラッシングを行い、全身をくまなくチェックする習慣をつけてください。

特に指の間、耳の裏、脇の下、股の間などはダニが好んで隠れる場所です。

もし、散歩後に頻繁にかさぶたのようなものが見つかる場合は、散歩ルートを見直す必要があるかもしれません。

清潔な環境と定期的な予防薬の投与、この両輪で愛犬をダニの脅威から守り抜きましょう。

 

 

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

 

犬の体にかさぶたのような黒い粒があります。これはダニのフンですか?

 

黒い粒が湿ったティッシュの上で赤茶色に滲む場合、それはノミやダニのフン(血を含んだ排泄物)である可能性が極めて高いです。

放置すると皮膚炎が悪化し、全身がかさぶたで覆われる原因となります。

速やかに動物病院で駆除薬の処方を受け、室内の徹底的な掃除を行ってください。

 

マダニを自宅のピンセットで取ってしまいました。頭が残ったか確認する方法はありますか?

 

患部を指で触った時に、皮膚の中に硬いしこりや突起が残っている感じがあれば、口器が残っている可能性が高いです。

また、数日以内にその場所が赤く腫れ上がり、膿が出てきた場合も頭部が残っています。

自己判断でほじくり出そうとせず、二次感染を防ぐために必ず獣医師に診せてください。

 

冬になればダニはいなくなるので、予防薬を休んでも大丈夫でしょうか?

 

いいえ、冬でもダニ予防を継続することを強くおすすめします。

マダニの種類によっては寒さに強く、冬場でも活動するものや、暖房の効いた室内で繁殖し続けるケースがあります。

「冬だから安心」という油断が、深刻な感染症を招く原因となるため、年間を通じた通年予防が現在の標準的な考え方です。

 

ダニに噛まれた場所を犬が痛がっています。市販の人間用のかゆみ止めを塗っても良いですか?

 

絶対に人間用の薬を勝手に塗らないでください。

人間用の外用薬には、犬にとって毒性のある成分や、患部を舐めた際に危険な物質が含まれていることがあります。

痛がっている、または激しく痒がっている場合は、炎症が進行しているサインです。

早急に犬専用の消炎剤や抗生物質を病院で処方してもらうのが最善です。

 

室内飼いの犬でもダニがつくことはありますか?散歩には行っていません。

 

はい、室内飼いでもダニがつく可能性はあります。

飼い主が外から服や靴にダニを付着させて持ち込んだり、他のペットや来客を通じて室内に侵入したりすることがあるためです。

実際に、一歩も外に出ていない犬がダニ由来の皮膚炎を起こすケースも報告されています。

室内犬であっても、定期的な皮膚のチェックと予防薬の投与は欠かせません。

 

 

まとめ

 

愛犬の皮膚に見つかるかさぶたは、単なる傷跡ではなく、ダニによる侵食や感染症のサインである可能性があります。

もしマダニが付着しているのを見つけても、決して無理に引き抜かず、動物病院で適切な処置を受けることが、愛犬の命を守る最も確実な方法です。

ダニ由来の疾患は、バベシア症やSFTSなど、犬にも人間にも深刻な影響を及ぼすリスクを秘めています。

日頃から動物病院処方の予防薬を継続し、散歩後のボディチェックを習慣化することで、ダニの被害を未然に防ぎましょう。

愛犬の健やかな毎日と飼い主さんの安心のために、今日から正しいダニ対策を始めてください。