「いつかは大きな犬を抱きしめて暮らしたい」そんな憧れを抱いていませんか?
大型犬の包容力や存在感は、小型犬にはない特別な魅力です。
しかし、「初心者でもきちんとしつけられるか」「食費や医療費はどれくらいかかるのか」といった不安も大きいでしょう。
大型犬は寿命が比較的短く、介護や運動量の確保など、飼い主の責任も重大です。
この記事では、初心者でも飼いやすい人気の大型犬種を一覧で紹介し、性格や特徴、飼育にかかるリアルな費用まで徹底解説します。
あなたのライフスタイルに最適な、運命のパートナーを見つける手助けとなれば幸いです。
もくじ
大型犬を飼う前に知っておきたい魅力と覚悟
大型犬(一般的に成犬時の体重が25kg以上)を迎えることは、家族が増えるのと同じくらい大きな変化を生活にもたらします。その魅力は計り知れませんが、同時に覚悟も必要です。
まず最大のメリットは、その圧倒的な存在感とパートナーとしての頼もしさです。
散歩の良き相棒になり、家の中では大きなぬいぐるみのように寄り添ってくれるでしょう。多くの大型犬は賢く、トレーニングへの反応が良いのも特徴です。
一方で、以下の注意点は必ず理解しておく必要があります。
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力強さ: 散歩中の引っ張りや突進は、大人の男性でも転倒するほどの力があります。徹底したしつけが必須です。
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短命: 小型犬の平均寿命が14〜15歳に対し、大型犬は10〜12歳前後と短めです。
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介護の負担: 老犬になり寝たきりになった際、移動や排泄のケアには大人2人以上の力が必要になることがあります。
これらを理解した上で、自分と相性の良い犬種を選ぶことが、互いの幸せへの第一歩です。
【初心者向け】飼いやすい人気の大型犬種一覧
初めて大型犬を飼う方には、「人懐っこさ」「訓練のしやすさ」「攻撃性の低さ」を兼ね備えた犬種がおすすめです。
ここでは、日本国内で特に人気が高く、家庭犬として安定した気質を持つ4種を紹介します。
ゴールデン・レトリーバー
大型犬の代名詞とも言えるゴールデン・レトリーバーは、イギリス原産の鳥猟犬です。
特徴と性格:
非常に賢く、温厚で友好的です。「人はみんな友達」と信じているような陽気さがあり、小さな子供や他のペットとも仲良くできます。学習能力が高いため、しつけの飲み込みも早いです。
注意点:
「寂しがり屋」な一面があり、長時間の留守番は苦手です。また、ダブルコートで抜け毛が非常に多いため、毎日のブラッシングと掃除が欠かせません。
| 項目 | 詳細 |
| 体重 | 25〜34kg |
| 性格 | 温厚、従順、陽気、人懐っこい |
| 運動量 | 多い(1日2回、各1時間程度の散歩) |
| 抜け毛 | 非常に多い |
ラブラドール・レトリーバー
盲導犬や介助犬として最も多く活躍している犬種です。短毛で筋肉質な体が特徴です。
特徴と性格:
好奇心旺盛で遊びが大好きです。ゴールデンよりもやや活発でやんちゃな傾向がありますが、作業意欲が高く、飼い主と何かをすることを喜びとします。水遊びを好む個体も多いです。
注意点:
「食欲が非常に旺盛」で太りやすいため、食事管理は厳格に行う必要があります。若い頃はパワーがあり余って家具を破壊することもあるため、十分な運動発散が必須です。
| 項目 | 詳細 |
| 体重 | 25〜36kg |
| 性格 | 活発、賢い、社交的、食いしん坊 |
| 運動量 | 非常に多い |
| 抜け毛 | 多い(短毛だが生え変わる) |
スタンダード・プードル
トイ・プードルの元となったサイズで、実はプードルの中で最も歴史が古い種類です。
特徴と性格:
全犬種の中でボーダー・コリーに次いで賢いと言われるほど知能が高いです。抜け毛や体臭がほとんどなく、室内飼育に非常に適しています。性格は明るく、飼い主の空気を読む繊細さも持っています。
注意点:
被毛は伸び続けるため、「毎月のトリミング代」がかかります。大型犬料金となるため、月1.5万〜2万円程度の出費を見ておく必要があります。
| 項目 | 詳細 |
| 体重 | 16〜25kg(大型犬の中では軽め) |
| 性格 | 知的、優雅、活発、警戒心もある |
| 運動量 | 多い |
| 抜け毛 | ほとんどない |
バーニーズ・マウンテン・ドッグ
スイス原産の牧畜犬で、黒・白・茶のトライカラーが美しい長毛種です。
特徴と性格:
どっしりとした体格で、性格は極めて温和でのんびりしています。
家族に対して深い愛情を持ち、寄り添うことを好みます。激しい運動よりも、ゆったりとした散歩を好む傾向があります。
注意点:
「暑さに極端に弱い」ため、夏場は24時間のエアコン管理が必須です。
また、遺伝的に短命な傾向があり、平均寿命は7〜9歳と言われています。健康管理には細心の注意が必要です。
| 項目 | 詳細 |
| 体重 | 35〜50kg |
| 性格 | 温和、甘えん坊、自信に満ちている |
| 運動量 | 普通(激しい運動は苦手) |
| 抜け毛 | 多い |
【かっこいい】存在感抜群の大型犬種一覧
凛とした佇まいや、クールな外見に惹かれる方も多いでしょう。ここでは、見た目の美しさと使役犬としての能力を兼ね備えた犬種を紹介します。
これらは初心者には少しハードルが高い場合もありますが、信頼関係を築けたときの絆は格別です。
シベリアン・ハスキー
オオカミのような風貌とブルーやオッドアイの瞳が神秘的な犬種です。
特徴と性格:
クールな見た目に反して、中身は非常に陽気でフレンドリーです。番犬には向かないと言われるほど人懐っこい性格をしています。無駄吠えは少ないですが、遠吠えをする習性があります。
注意点:
もともとそりを引いて長距離を走っていた犬種のため、「スタミナが底なし」です。生半可な散歩では満足しません。また、独立心が強く、しつけには根気が必要です。
| 項目 | 詳細 |
| 体重 | 16〜28kg |
| 性格 | 陽気、友好的、頑固、冒険好き |
| 運動量 | 非常に多い(ランニング推奨) |
ドーベルマン
ドイツで護衛犬として作出された、筋肉質でスタイリッシュな犬種です。
特徴と性格:
飼い主に対して絶対的な忠誠心を持ちます。非常に賢く、指示を的確に守ろうとします。家族には甘えん坊な一面を見せますが、他人には警戒心を持つため、番犬としても優秀です。
注意点:
「主従関係の構築」ができていないと、攻撃的な面が出ることがあります。初心者にはトレーナーのサポートが推奨されます。寒さに弱いため、冬場の温度管理が必要です。
| 項目 | 詳細 |
| 体重 | 30〜45kg |
| 性格 | 忠実、勇敢、警戒心が強い、繊細 |
| 運動量 | 多い |
秋田犬
日本犬の中で唯一の大型犬で、忠犬ハチ公のエピソードでも有名です。海外でも「Akita」として人気が高まっています。
特徴と性格:
飼い主一人に対して深く忠誠を誓う「ワン・オーナードッグ」の気質が強いです。無駄な愛想は振りまかず、堂々としています。被毛は厚く、寒さには非常に強いです。
注意点:
他の犬や小動物に対して「攻撃性を見せる」ことがあります。
ドッグランなどで遊ばせるよりは、飼い主との単独散歩が向いています。頑固な面があるため、子犬の頃からの社会化が重要です。
| 項目 | 詳細 |
| 体重 | 35〜50kg |
| 性格 | 忠実、勇敢、保守的、頑固 |
| 運動量 | 普通〜多い |
ダルメシアン
ディズニー映画で有名になった、白地に黒のブチ模様が特徴的な犬種です。馬車の伴走犬として活躍していました。
特徴と性格:
非常にスタミナがあり、走ることが大好きです。明るく活発ですが、やや神経質な一面も持ち合わせています。家族を守ろうとする意識も強いです。
注意点:
排泄物に尿酸が多く含まれる体質のため、「尿路結石」になりやすい傾向があります。水分摂取や食事内容に配慮が必要です。運動不足はストレスによる破壊行動に直結します。
| 項目 | 詳細 |
| 体重 | 20〜30kg |
| 性格 | 活発、明朗、神経質、持久力がある |
| 運動量 | 非常に多い |
【もふもふ】癒やされる超大型犬種一覧
体重が45kgを超えるような「超大型犬」は、その大きさだけで非日常的な幸福感を与えてくれます。広いスペースと経済的な余裕が必要ですが、穏やかな性格の犬種が多いです。
グレート・ピレニーズ
真っ白で豊かな被毛を持つ、フランス原産の護衛犬です。
特徴と性格:
堂々としており、穏やかで辛抱強い性格です。家族を守る意識が高く、子供に対しても寛容です。その優雅な歩き様は王者の風格があります。
注意点:
「無駄吠え」が力強く響くため、住宅街では騒音対策が必要です。
また、ダブルコートの長毛は手入れが大変で、換毛期には部屋中が雪景色のように毛だらけになります。よだれも多めです。
| 項目 | 詳細 |
| 体重 | 45〜60kg |
| 性格 | 穏やか、防衛本能、マイペース |
| 手入れ | 毎日必須(毛玉になりやすい) |
セント・バーナード
アルプスで雪山救助犬として活躍していた、世界最大級の犬種の一つです。
特徴と性格:
「優しい巨人」と呼ばれるほど、温和でおっとりしています。我慢強く、めったなことでは怒りません。ゆったりとした動きで飼い主を癒やしてくれます。
注意点:
「よだれ」が非常に多いため、常にタオルを持ち歩く必要があります。体重が重いため、股関節形成不全などの関節トラブルに注意が必要です。
成長期の運動制限など、専門的な知識が求められます。
| 項目 | 詳細 |
| 体重 | 50〜90kg超 |
| 性格 | 温和、親切、従順 |
| 暑さ | 極端に苦手 |
ニューファンドランド
カナダ原産の水難救助犬で、泳ぎが得意な超大型犬です。
特徴と性格:
非常に甘えん坊で、人と触れ合うことが大好きです。水かきがついた足を持ち、泳ぐ能力に長けています。性格の良さは折り紙付きで、子守犬としても知られています。
注意点:
被毛は脂分を含んでおり、独特の体臭がある場合があります。また、水を見ると飛び込みたくなる習性があるため、水辺の散歩ではリードをしっかり持つ必要があります。
| 項目 | 詳細 |
| 体重 | 50〜70kg |
| 性格 | 甘えん坊、優しい、水遊び好き |
| 手入れ | 大変(乾きにくい) |
大型犬を飼うための費用と環境の現実
大型犬との生活は夢のような時間ですが、それを維持するためには「経済力」と「環境」という現実的な基盤が必要です。
飼い始めてから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、具体的な数字を見てみましょう。
初期費用と年間の飼育費用
大型犬は体が大きい分、食べる量も薬の量も小型犬の数倍になります。
まず、生体価格とは別に、ケージ、トイレ、首輪などのグッズを揃える初期費用だけで10万〜15万円程度かかります。
【大型犬の年間維持費の目安】
| 費目 | 年間費用目安 | 備考 |
| ドッグフード | 12万〜24万円 | 質の良いフードの場合、月1.5万〜2万円 |
| 医療費(予防) | 4万〜6万円 | ワクチン、フィラリア薬、ノミダニ予防薬 |
| トイレシーツ他 | 3万〜5万円 | 大型サイズを使用、消費量も多い |
| トリミング | 10万〜20万円 | 犬種による(プードル等は必須) |
| 合計 | 約30万〜55万円 | 病気治療費は含まない |
これに加え、突発的な病気や怪我をした場合の治療費は高額になります。体が大きいため、手術時の麻酔量や入院費も割高です。ペット保険への加入は強くおすすめします。
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室内飼いに必要な広さと工夫
現在、大型犬も「室内飼育」が基本です。外飼いは熱中症のリスクや、フィラリア感染、吠えによる近隣トラブルの原因となるため推奨されません。
快適に暮らすためには、以下の環境整備が必要です。
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広さ: 自由に動けるリビングスペースとして、最低でも12〜15畳以上は欲しいところです。ケージ(ハウス)も畳1枚分ほどのスペースを占有します。
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床材: フローリングは滑って股関節を痛める原因になります。滑り止めマットやクッションフロアを全面に敷く対策が必須です。
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温度管理: 特に夏場は、24時間エアコン稼働が前提です。電気代も考慮しておきましょう。
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家具の配置: 尻尾を振っただけでローテーブルの上の物が飛びます。壊れやすいものは置かない、家具は壁に固定するなど、レイアウトの工夫が必要です。
よくある質問(FAQ)
マンションで大型犬は飼えますか?
規約で許可されていれば可能ですが、高いハードルがあります。
多くのマンションは「抱きかかえられるサイズまで」等の制限があります。許可されている場合でも、エレベーター内でのマナー(他の住人への配慮)や足音の騒音対策が必須です。1階の専用庭付き物件などが望ましいでしょう。
散歩は1日どれくらい必要ですか?
基本的には1日2回、各30分〜60分が必要です。
ハスキーやダルメシアンなどの運動量が多い犬種は、さらに時間をかけるか、週末にドッグランで走らせるなどの発散が必要です。雨の日でも、トイレのために外に出なければならない犬も多いため、飼い主の体力も求められます。
留守番はどれくらいの時間できますか?
成犬であれば8〜10時間程度は可能ですが、推奨はされません。
大型犬は寂しがり屋が多く、長時間の孤独は破壊行動や無駄吠えの原因になります。
共働きの場合は、朝晩の散歩時間をしっかり確保し、留守番前後に十分なスキンシップをとることでストレスを軽減する必要があります。
食費を抑える方法はありますか?
安易なコストカットは健康を害するリスクがあります。
安価なフードは穀物が多く、消化不良やアレルギー、肥満の原因になり、結果的に医療費が高くつくことがあります。
まとめ買いや定期購入を利用して良質なフードを少しでも安く買う工夫がおすすめです。
しつけ教室には通うべきですか?
大型犬の初心者であれば、通うことを強く推奨します。
30kg以上の犬が本気で暴れたら、飼い主だけでは制御できません。
子犬の時期(パピー教室)からプロの指導を受け、社会性を身に着けさせることが、将来的なトラブル防止と、愛犬との良好な関係構築への近道です。
まとめ
大型犬との暮らしは、費用や手間、環境の制約など、確かに大変な側面があります。しかし、それらを補って余りあるほどの深い愛情と絆を与えてくれるのも事実です。
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初心者は: ゴールデンやラブラドールなど、訓練性能が高い犬種から検討する。
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環境は: 滑り止め床対策と、夏場のエアコン管理を徹底する。
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費用は: 年間30万〜50万円以上の出費と、万が一の医療費を想定しておく。
「見た目が好きだから」だけで選ぶのではなく、「自分のライフスタイルで幸せにできるか」を基準に選ぶことが重要です。
もし迎え入れる準備が整ったなら、その大きな背中は、あなたの人生にとってかけがえのない安心感となるでしょう。
ブリーダーや保護犬の譲渡会などで、実際に大型犬と触れ合い、その重みと温かさを体感してみることから始めてみてください。








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